喰霊/のだめ/5の2

喰霊-零-3話。お嬢さん二人の因縁を三年前より語ります、の巻。引っ込みショートと気遣いロングのお二人であり、この良好な関係と暖かげな日々が崩壊してしまうのを我々は知っている…ちう構成。さてそういうのって割と難しいよ、ヘタに構築するとただのネタバラシに堕するしね、と思って見てたらちゃんと効果的な「落差」を付けられててなかなか。


とにかくこのお二人の関係の「良さ」のディテイルに存在感がある。それは黄泉さんの明るさと家庭環境の複雑さだったり、神楽さんが日常の暖かさを見つけてゆく過程だったりする。そういった地に足ついた雰囲気がちゃんとしてんので、あーこれがダメちんになっちゃうとは惜しいことだなあ、とちゃんと思えますのんね。しかしまあ、今回もどんでん返しのための人間性演出とは。つくづく趣味の悪い(ある種誉めてる)ことではあるなあ。


作画は堅調。道場における演武シーンのストイックな作画は割と好み。ちょっとIGPXの沖浦シーンを思い出したりしました(そこまでストイックじゃないが)。…あーあと、お嬢さん二人のお父上が麦人小村哲生、とはまたスゲエなあと思ったりした。シヴみ競演にも程がある。


●新番組・のだめカンタービレ 巴里編。ああまた視聴アニメが増える。もうこの後やるおもろそうなアレは初手から見ないぞ! 見たらまた見つづけなきゃならなそうだからな! てことで、しばらくのご無沙汰でしたののだめさんである。いきなり花の都留学シーンからスタートとはムダの無いことですな。1話総じてテンポ良く、ちょいと非常識な展開も楽しく見ることが出来た。てェか部分的ながらみんなフランス語頑張ってんなー! ま、ネイティブが聞けば「フザケルナ!オコタゾ!」レベルではありましょうけどね。


ジャパノフィルにしてオタク趣味なフランクさんがオイシイなーと思ったが、そーか彼はのだめさんのフランス語習得キッカケのためのキャラか。しかしのだめさん、外国語吹替え版のアニメは語学テキストとしてあんましアテんならんぞ? 意訳改変上等ですよ? まいいか。あとプリごろ太の声優さんもとっかえられてたみたいだけど…あそうか、これはフランス語版だから違って当たり前なのか。じゃいいです。


監督とシリーズ構成をバトンタッチしての第2シーズンということらしいが、案外と違和感は少なくてちゃんと地続きな印象になってる。…榎戸さん、結構自重してはんのかな。監督の今千秋さんはワタシ今まで縁が無かったので楽しみにしてます…って、こんなシッカリした原作とファンのついた作品のアニメ化じゃムチャも言えんか。てことで、楽しみにしてます。


今日の5の2・3話。相変わらず何ということもないお話の集積でアレコレと感想を述べ辛いがポヤヤンと見る分にはかなり困らないし、割と好きかもしれない。…にしてもリョータさんは5年生の割には助平心が少々欠落しておられるなあ、という感想はあまり正確ではないかもしれん。何せワシの5年生当時のマジ記憶なんて忘却の彼方過ぎるからなあ。あ、スカートめくりはやったことないですワシも。白い目で見られるのだろうかワシも。ああもっと。


1話目の鎖骨話、ただの思い付きで「鎖骨こそ女性の全て」つっちゃったことからの部分フェチ考察連鎖が、なんか妙に深いような深くないような思わせぶりで何か良かった。そーなー、案外フェチってェのはこういう導火線から着火しちゃうのかもしれんなー、と。あと冒頭のリョータさんの、中間管理職の如き突き上げられぶりが板に着いたものであってチミはそのまま行け。鈍感でビンボ籤引きでいじられキャラで行け。