のだめ/はなまる

のだめカンタービレ フィナーレ・9話。色々と思うところのあるのだめさんは、シュトレーゼマンの甘言に乗ってコンサートで共演するのである。それを知って会場に赴く千秋さんは、彼女の不安定で不可解な振る舞いに「逃げているのではないか」と疑うのだが…。


この回のメインである、シュトレーゼマン指揮・のだめピアノによるショパンの演奏。今までも「ああ、ちゃんと音楽エンタテイメントしてるなあ」という回はあったのだけれど、それらに劣らないガッツリとした気合のこもった演出で感心しましたよ。無論どこまでマジ音楽としてのクォリティが高いのかはワシには判断できないが、逆に言えばワシのような音楽トーシロをぼてくりこかす程度には十二分の「コンサート」であったと思う。…のだめさんのピアノパートが来るまでの長いタメとか、こういうのは映像/音響のある作品形態ならではの効果もあったりしたなあ。


てことで一つデカいコトをやり倒したのだめさんであるが、さてこの経験が向後どのように働くのか、は判らんとこではあります。次回以降に期待。…あと、のだめの行方を電話で捜す千秋さんのシーンにて登場の旧シーズンメンツはよろしかったなあ。単純に懐かしいってのもあるが、未だに彼らとの精神的/社会的なつながりがある…少なくともいきなり電話してバカを喋れる関係にある、ってのがよろしいやないですか。アフロ、元気そうやな。いろんな意味で。


はなまる幼稚園・10話。Aパートはヘンな人現ると思いきやコウメさんのお兄さんでしたの巻。コウメさんの挙動にいちいちおろおろする、まァいわゆるところのシスコンさんではあるけれど、中身はちゃんと妹を見ていることのできるリッパなお人である。ちょいと過剰なところはあるにしても、ね。…徒競走ですっ転び、周りの「ガンバレ」声援に立ち往生しちゃうコウメさんがリアルやなあ。「応援やめて!」はその通りだが、周囲も辛いところではある。ここで「順位を廃止した徒競走」とかの問題を論ずることも出来るが、めんどくせェのでやんない。


Bパートは先生たちの憂鬱。酔っ払った勢いで山本先生に告白しちゃうツッチーが、翌日アレコレモンモンとしちゃう、とまあこれはこれでリアルな話。「どーせ山本先生も酔ってて覚えてないとかいうオチでっしゃろ?」とか思ってたら、更に上を行くニブカンぶりであってこれは確かにツッチーも大変でしょうな。あそこまで言うて気付いてもらえないとなると、もうはづかしくて困るよな。いや逆に大胆になれるか? どーでもいいか。好きにせよ。


今週のヒイラギさんコスプレは忍者装束。デザインはハットリくんだけどカラーはケムマキというハイブリッド仕様ですなあ。あー、あと酔っ払ってミョーに色っぽくなった山本先生が何やらアレでした。酔っ払い萌えの人にとってはたまらん状況かもしれない。へへ、ワタシも嫌いじゃないっすよ? どーでもいいか。