喰霊/5の2/とらドラ

●何とか3本でも見ておこう。残りはまたそのうちに!


喰霊-零-2話。これが実質上の第1話、異形が跋扈する現代東京にてゴーストバスターたちが活躍するお話ではありますが。…このお話であの番外編は必要だったかァ? いやその、あの第1話ナシだったら普通に鑑賞できたような気もするが…ワシ、このメンツの話だったらあのフェイク第1話の実直プロ野郎どもの方がはるかに見たいぞ?


とにかく全部第1話と比べちゃうのでワタシは困る。一芸入試みたいな個性的構成員さんたちは確かにキャラ立ってるのだけれど、どうも「作為っぽ過ぎるなあ」と感じてしまう。んー、この2話から見はじめたなら普通だったと思うんだけど。あでも、あのイヤミ上司の人は、相方を立てたおかげで宮本充のイヤミ上司さんを数倍する慇懃無礼さが出ててちょっとおもろかった。…次から次からこういう人を相手にせんならん背広組は大変やなあ。


あと一点、もんのすげえ引っかかったとこ。構成員の人がゾンビたちをバタバタ葬りつつ、知己ゾンビに対して怯む人に「これは既にお前の知ってるヤツじゃないのですぐ殺せ」と諭しといて、テメエらの知り合いが敵として出てきたら動揺しまくりの躊躇三昧なのにはかなり驚いた。ソイツを取り逃がしたら逃がしたで、またすぐ戸惑いも無く他の元人間たちの殲滅に戻りやがる。なんかもう、後半の「知り合い同士の殺し合い」てなオイシイドラマを楽しませようという気の全く無い流れはどうしたものだ。他の哀れな人間たちは滅するにためらいの無いクズどもで、自分たちの知り合いだけは特別に思い惑う価値のある存在である、と。…そんなテメエ勝手なシナリオに乗れるかー!


とまあ、シナリオの根幹のところで乗りそこねたのでワタシの印象はすこぶる低くなったものの、客観的なデキとしては第1話のソリッドな作画/演出を引き継いだ状況で悪くないのであって…んーん、どうしたものかなあ。とりあえずもう少し見てみます。あと、若本御大を飛び道具に使うのはそろそろ自重してほしいとこだァんすがな。好きだからエエけどさ。


今日の5の2・2話。まーいろいろあるが、基本的に主役のリョータさんが酷い目に遭う話。…そうねえ、この方がとても男女事情に疎いので、周囲で発生するえろっちい状況がちゃんとギャグの方向に進むのだな。体育倉庫に男女で閉じ込められてあらぬ誤解を招いたり、着替え中の女子の群れに突っ込んだり、ブルマ盗難事件に巻き込まれたり、エロっちい何かがあると必ずリョータさんがビンボ籤を引く、ってワケだ。よーし判った。チミはどんどん酷い目に遭え。よし。


てことで、ストッパーというか防波堤というかの役割たるリョータさんのおかげで、ある意味「安心して」フェチい状況が開陳できるのであってよろしいな。今回ならば猫を媒介とした柔らかさ饗宴とかねえ。バカだねえ。充分楽しんだのだけれど、プリンが出てくるシーンでのアヴェマリアはちょっとムリヤリっぽかったな。


とらドラ!・3話。相変わらず文句一つ言いながら家事一切を切り盛りする理想男子の竜さんである。ちっこいナリして彼に効果的な暴力をふるいつづける虎子さんはテンプレながら割とかわいい。が、問題は竜さんの思い人たるクシエダさんの魅力がやっぱりよう判らんとこなんだよなあ。確かに明るくて元気でかわいいよ? でもそれは友人的ミリキであって、竜さんがホレにホレ倒している理由がちょっと見えてこないのよね。


…と思ってるこのタイミングで、彼女の魅力を引き出す話のようであってなあるほどではあるが、ああコッチでも男女二人閉じ込められ展開でかぶっちゃったのはお互いに残念。大人の人が「全く開けっ放しにしてもう」で施錠しちゃうとこまで一緒。あー、ねー。ま、それはこの作品に責はないので(ちょっとはあるけど)、さてクシエダさんのディテイルをどう敷衍するかなあ、つってたら次回に続いた。…今までは展開早いなと思ってたが、今度は引き伸ばすのか! んー、独特のテンポじゃのォ。とりあえず次回待ち。