とらドラ/銀魂

●2本見て寝る。てことでとらドラ! 20話。竜児さんとクシエダさんの関係性。クシエダさんはすっかり元のヘンテコ快活な様子に戻っている…ってことは、彼女の本心は竜児さんから遠ざかってしまった、ってことだ。「ずっとこのまま」。それで良いのだろうか、と思う人たちの群れ。


本人ではなく周囲の人たちが勝手に思いやり、思い込み、思い悩む状況。往々にしてそれは(一歩引いたカワシマさんもそう感じているであろうが)的外れだったり勇み足だったりする。でもねえ、その間違った道はねえ、ワシらオッサン(オバハン)にとっては「あーエエなあ」の対象なんだよねえ。無論これは虚構話なんだけど、まァ虚構だからってそれが何よ、てなもんだわな。青春時代が夢なんて、ですな。


夕暮れの道を二人距離を開けて歩くとらドラのお二人さん、別に仲が悪いわけじゃない(どころかその逆)であるこの二人の関係の描き方。先行して歩く虎子さん/後をついてく竜児さんを、フィックスの横位置からタイムラグを持って通り過ぎさせるコンテが地味ながら良かった。…んー、あとは、釘宮さんにちんこすうやらちんすこうやら連呼させるプレイですな! うん!


銀魂155話。えー、とりあえず冒頭から腰砕けな楽屋オチギャグの嵐。「原作に追いついたので迂回ルート」だの「カネ使いすぎたのでバンク使う」だの、身も蓋もねェぶっちゃけ話の応酬にある種の良心を感じたりする。んでもってこのタイミングで「終わる終わる詐欺」が現実化したことを明らかにしちゃうクズっぷりやいかばかり。いいぞもっとやれ。


などと散々カマした上で、本編では精一杯な良アクション作画を見せてくれる辺りがマジ良心というか、いかにも銀魂っぽい「照れ」でよろしい。ガキの人がレバー引く絵の「うおおおお!」とか、かなり思い切ったはっちゃけ作画があったりして、ああこりゃバンク使って枚数やりくりした甲斐がありましたね、と乗っかってあげたくもなりまさァな。うん。


太陽を厭いつつどうしようもなく恋焦がれていた、っちう夜王の行動原理はアリネタですが、ヒノワさんに看取らせるシーンで余韻持たせつつチョンと切るシメ方がなかなか上手くて良いまとまりだったかな。