とらドラ/銀魂

●ムリヤリ二本見る。まず新番組・とらドラ!。原作等緒元は知らず。アバンのコンパクトかつちょっと凝った芸風に少々興味をそそられ、続けて見てゆくに割と見やすい。結構ムチャで現実離れした設定を、何とか地に足つけて語っていこうとする意志が見られるせいかなあ。


構造的には、対人関係的にブキッチョな男女二人がツンツンしつつデレデレしてゆく過程を賞すお話…であろうか。見た目悪いので誤解されやすい男ってのはエンジェル伝説っぽい感じ? だけど、家事全般はお手のものであってその特性上女経験は薄い。一方の釘宮少女は暴虐加虐の上に要所々々ですぐデレるが、その特性上男経験は薄い。…ははあ、お互いに理想化されたパートナーではあるワケだな。


とりあえず釘宮の「うるさいうるさい」が聞けたのでモトは取れた気がしました。第一話だからか知らんが結構丁寧な作画でしたしねえ。頬杖ついてアゴから上を動かして喋るとか、ああいう描写は好きだ。しかし魚眼が多いのは誰の趣味だ? んー…しかし、今期全部のアニメに言えることだけど、継続するかは保留。アニメ本数多いのよまたこれが。


銀魂126話。新八さんに訪れた文通の春。さてどんなオチかしらと思ってたら、案外その骨子はこういう「見えぬ相手にてんやわんや」系のコメディの王道なのな…まァ、今んところはね。写真送ったらイケメン(沖田)と間違われて認識されちゃった、とかね。


とまあ骨子はともかく、それに乗っかる修飾は銀魂らしい…ちうか、ちょっとそれを越えかけてる酷さであってまァ感心はするよ。うん。とりあえず雪野五月にシコシコシコシコ言わせたりコンニャクと片栗粉X出させたり、監督はそのうち雪野姐さんにぶち殺されるぞ。


作画的にはまたこれが、異様に手間かかっててどうしたものやら。ほとんどムダな効果ともいえる背動やらヘンなアクションやらもともかく、冒頭のオタ芸シーンの手間かかり加減といったらバカすぎる。ここまでうざったい「良作画」ってのもないもんだと思った。偉いなあ。