ストライク/学園黙示録

ストライクウィッチーズ2・9話。いわゆる一つの幕間話。ネウロイさんも序盤にチラッと出てきたのみですぐ退場し、残りはペリーヌさんのお宝大作戦でご一席…なんだけど後半はいきなし泥酔の坂本さんが持ってっちゃった感があるなあ。あと一応海で水着でゴー! てなサーヴィス要素もあるんだけど、いかんせん普段のズボンがズボンだしねえ。ワシ、そこまで水着に対するフェチ心も無いもんで。すんませんねえ。


お話の骨子としては故郷の復興を手伝いたいツンデレペリーヌさんの空回り、というアレなんですが、何故宝の地図がそんなとこにとか無闇矢鱈なトラップダンジョンとかハリーハウゼン的クリーチャとか、諸々の要素を「昔のウィッチの仕業だったんだねえ」で済ませちゃう大らかさがなんかすげかった。少々ユル目の作画状況といい、正にこう、フィラーエピソードの鑑といえよう。キライじゃないよワシ。うん。


こういう宝探しネタの場合、目的のモノがいかにハズレであるかってなネタ要素がありますが、「ハーブ園」ってのはなかなか良い落とし所だと思った。あとダンジョンのシーケンスは探索パーティ二つ(と居残りペア)に分かれるんだけど、各々若手組/年長組、っぽくラベリングできそうな感じになっちゃってんのが何というかその。いやどっちも魅力的ですよ? マジでマジで。


学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD・9話。メインパーティから分断されたタカシさんと毒島先輩が、まあその、端的に言うとですね、アレしてコレして朝チュンしちゃうお話。今までは一応メインヒロイン扱いであったレイさんを差し置いてのこの行状。うーん。よーし。よーし。…ま、しょっがないよね。強くてかっこよくてえろくておまけに沢城声の麗人ですよ。いざとなったら「へくちん」ってなくしゃみする人ですよ。もっかい言うが、しょっがないよね。


当然ながら、若い男女二人を閉鎖空間に置いといたというそれだけでは(現実世界はともかく、物語世界としては)朝チュンな相へと移行したりはしないものだ。その任を担う要素が毒島先輩の「殺戮への本能、かつそれへの恐れ」である。自分は真っ当な人間ではなく単なる快楽殺人者に過ぎないのではないか? ってことだ。…普段大人っぽくて落ち着いた人だけに、多分その代償としてこういうトコがある意味幼いのだろう。幼いという言い方が不適切ならば、誰にでもある裡なる暗部に対してバカ正直過ぎるのだ。タカシさんはその「恐れ」に一定の形とレゾンデートルを与えてやり、そして(これまた言い方は悪いが)毒島先輩を掌握する。ラストで虚無的に「自分のため」だと言っているが、まァこれもタカシさん精一杯の露悪精神でしょうな。あの状況下、そんな露悪的な打算や策略よりもまず先に立つモノがあるですしね! 何よりチミら若いしね! ぐへへへへ!


てことで他のヒロインさんたちよりも数馬身ほどリードしちゃった毒島先輩でした。個人的な好みから言えば、一回ヤっちゃったからってですます口調を止めてしまうタカシさんにちょっと幻滅したりした。そこはソレ、そんな関係になっても先輩後輩としての語尾を使うのがエエんじゃないか! なあ御同役! なあ! とまあ、ワシこんなテンションのままこの文章終わり!