ペルソナ/コードギアス/ソウルイーター/RD

PERSONA - trinity soul -25話。ラス前…だけど、やっぱこの流れだと誰か判りやすい「敵」と一戦交えて大団円、って感じにはならんだろうな。とりあえずの大目標は周囲を無力化しつつ街を彷徨するあやつり能登さん。各々が思いを抱えつつ彼女のもとに向かう…ってとこでしょうか。


ラス前というこのタイミングで、カナルさんの部屋を見せて彼女のおかれた状況/周囲の心情をフォローしたり、またシン兄ちゃんの「ありうべき幸せな世界」をタップリと時間とって見せたり…てなすくい上げ方はこの作品らしいと思う。てェか多分、そういう関係性がこの作品の主題でもあるのだしな。しかしあの幸せ世界は、…なんというか一種「彼岸」っぽい微妙な非現実感が不思議。なんか見入ってしまったり。


ペルソナとはそのまんま抑えつけてきた人格ですよってのは定番ながら、「面倒見がいいのは性分なのに、昔の出来事の罪滅ぼしのせいだと思ってる」というペルソナはなかなかヒネた設定で上手いな。あーあと、さまよう能登さんがナンパ師を排除するシーン、衝撃の瞬間に「壁画のクジラが涙を流す」ように一滴の水が垂れるとか、それは流石に凝りすぎで面白かった。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・12話。この作品が絶対に手を抜かない、毎度お馴染み生徒会長による暴走コメディ編。「セブン・チャンス」の如く煩悩数の女性から追いまわされるルルさんがバカでよろしい。しかし会長話もこれで卒業とはちと寂しいなあ、と思わせられるのが悔しいでも感じちゃうことであることだ。


全然キャラが違ったり二人ルル状態を見られたりロロさんが嫉妬しだしてたりといろんな所からチマチマと綻びかけている状況であるが、この作品のことだ、細かいことまで全部伏線回収しそうで怖い。別に怖かねェか。そして「お天気お姉さんになる」という決断がなあるほど会長らしいやと思ってたら「ギアスキャンセラー」ですか。やはりあざとい。ヒキが上手い。


ムダに有能なクセに根本のところで場をかき乱しちゃうサヨコさんが実にいとおしくて、はて第一期の頃からこんなキャラだっけ。ルルさんからも「サヨコは天然だから」と言われてんのが可笑しい。あと、いきなり出てきたあのタドいお嬢さんは誰でしょう。まァどっか関係のないとっからツッコまれたしょもない企画ものだろうな、と思って検索したらそれほど外れてませんでした。お互い意味あるんだろうかね、こういうの。


ソウルイーター13話。西凛太郎声の狼男登場、そして退場の巻。まともに闘ったら多分どうやっても勝てないだろうが、本人がバカなので助かった…というすかし方はこの作品らしいと思った。ただまあ妖刀のときも思ったけど、折角だし純粋に単純な体術で押し切って欲しかった気もするな。色々と小細工する能力持ちだとどうも「強大な強さ」を感じにくいもので、へえ。


黒い血のせいで魂の波動がずれちゃってるお二人さんが、戦闘(とツバキさんの叱咤)を通じてガッチリ再フィットする、んだけどそれはそれで不安な雲行きを含むのでした…という。内なる激情を現す、ギャギャギャっとした線画だけのソウルさんの絵が勢いあって良かった。アクションシーンのキレも如例、見てて楽しい。


あー、一点だけ。…氷って沈みましたっけ? それとも狼男さんって異様に比重が高い?


RD 潜脳調査室7話。犬のお客さんが来て飼主のオシイさん…もといイシオさんを救ってくださいという話。どー考えても犬の脳とリアルタイムでお話するってのはムチャがあるんだけど、ガジェットや妙な統語法でソレっぽく見せてるのがなかなか。


電脳化された犬は多分、電脳世界でも群れを作って共有化された記憶の中にいるだろう…てのはある意味、お犬さま飼主にとっては夢の世界でしょうね。犬と同化したい/主従関係なく対等に付き合いたい飼主と、主従関係とかそんなんはともかく、ボール投げてくれて頭なでてくれる飼主が欲しいお犬さま。多分どっちも正しいのだよな。メタルという新たな世界が拓けたのだから、色々とやったァんさい。


星野充昭のオシ…もといイシオさんもさりながら、犬のダップーに山口勝平/少女探偵に大谷育江、というゼエタクな起用にちょっと微笑む。なんかホンマにそんな作品ありそうだ。あと、今回はミナモさんの表情がヘンな方向にかわいったらしくて面白かった。目ェうるんでますよ、お嬢さん。