ドルアーガの塔/狂乱家族日記

ドルアーガの塔 〜the Aegis of URUK〜・9話。主人公んとことニーバたちと軍の人をシャッフルしてみようの巻…という、どっちかというと幕間的な話かと思わせておいていきなり石田彰さんが死んだ。その死に方はあまり盛りたてもせず徹底した無意味でもなく、なんか微妙な違和感というか…そうだなあ、距離感か? ちょっと独特の雰囲気の演出だなあ。


そういう「通り一辺で無さ」は、ジルさんのドッペルゲンガーの使い方にも出てた。「近しい人の悪意ある似姿」という道具立てでいくらでも危機的状況(あるいは喜劇的状況)を作れるところを、カーヤさんのこの塔における未来の暗示、という抽象的なレベルでの使用に留めている。原初的な楽しさに直結するような話ではなかったけど、なんか気になる回ではあった。


…ちょっと本筋から離れるけど、例えばヤケにキャッチーな服装デザインと塔内の地味な描写の落差とか、もともと割とチグハグなところのある作品ではあるんだよな。そういう要素もどこか「距離感」を生み出す要因になってるような気はする。これは狙ったものなのか否かよう判らんけど。


狂乱家族日記7話。番外編。暗殺者の息子が暗殺中華料理を作って悩む話。うん、まあ、これは確かに番外編だ。結局彼の料理は「旨すぎて失神」なのでしたというオチがつく。ええと…んー、全編「突っ込んだら負け」の嵐であるが、「はァいここんとこバカノリですよー」なのか「まァ細かいことは気にしちゃダメよ」なのか、どうも中途半端で見てて困ったりする。何となく話にスジや流れがありそうな雰囲気なのが余計に困ったりする。…ま、別にそう目くじら立てるようなことでもないか。いいや。うん。


とりあえず、わざわざ自分から危ない料理喰いに来といて、ちょっとヘンなことになったら料理人を殺しにかかるご一行さんは落ち着いた方がエエと思う。あとこれ、ほとんど「中華」云々は関係ないよな。和食でもフレンチでも同じだ。


白いサルの人たちはなんか元気そうで良かった。あと殺人兵器や獅子の人や、似たような存在はまだいらっしゃるのね…って、お声が石川英郎井上麻里奈? 一言ゲストにしては贅沢やけど、再登場あり?