ペルソナ/コードギアス/ソウルイーター

PERSONA - trinity soul -19話。毎度のノリで赫い女のひとの話は一旦棚上げ、無気力症と入れ替わり現象のお話。ちゃんと話を引っ張ってくれてるし雰囲気もあってエエっちゃエエんだが、もうちょっとだけ体温強めに…つまりその、連続した話の構成があるとありがたいんだけどな。そういうの求める作品と違う? それはそうか。


どうやら大きな事象の片鱗に過ぎないらしきタクロウさんの父エピソードだけど、「失踪した父が若い女の姿で再登場」ってのはまたイガんだ設定ですな。この作品らしい不思議な倒錯っぷりである。色々とギミックを絡めて練り上げた脚本は、エエ話として素直に面白かった。しかし人が「身体を着替える」というネタは何かその、ドラえもん的な大技感がありますな。大雑把といってもいいか。確かホンマにそんな道具無かったっけ? トッカエバーだっけ? まいいや。


作画と演出はこの作品の高いレベルを考えてもさらに丁寧。父親(でもお嬢さん姿)を前にして怒っているが、ふっと僅かに表情を緩めて自分の近況を語るタクロウさん、とかね。あと、ちょいと異形っぽい弟を「お前、いろんなことが判っちゃうんだな」と、ゆるやかに自然に受け止めるシン兄さんが男前かわいい。あーあと、そのシン兄さんに思わず女声で呼びかけちゃって慌てて男声で言い直すジュン弟さんが不思議かわいい。


コードギアス 反逆のルルーシュR2・6話。ねんがんのナナリーさんをてにいれようとしたら「いや、アチシは好き好んでこの茨の道を往くのでィす」と言われちゃったので全てのレゾンデートルを無くしちゃうルルさんの話。ライオン仮面ばりの前回の大ネタヒキを、ロロさんのギアスとナナリーさんの総督、とさらに大ネタの屋上屋を重ねていく脚本がやはり上手い。こういうあざとさの徹底ぶりは素直に感心するぜ。


とまあスジにも感心するんだけど、やっぱここはロボ戦描写だろうなあ。割と息をつかせぬドハデな空中戦のその先に、潜水艦から射出のスクランダークロスでドッキング。接続の瞬間ブラクラの如くゴゴゴゴゴンと展開するウィンドウの嵐が鳥肌出るほど大バカでとても良し。読めるかバカ。もっとやれ。


マジンガーが元のネタではあるんだろうが、この空中合体の大見得切りぶりはガオガイガーのノリを思い出すなあ。監督の源流の一つでもありましょうしね。


ソウルイーター6話。キッドさんがガッコに初登校して…こない。結局バカ二人との勝負に巻き込まれて帰ってっちゃいました。んー、まあ、学校のシンメトリーを鑑賞できただけでもヨシでありましょうかどうでしょうか。どうでもいいか。


どうも余計なことが色々と気になるワタシは、この作品に対して構えすぎてんのかもしれない。もうちょっと気楽に見るべきなんだろうなあ。今回なら、何故ソウルと黒星さんが組むことになったのかとか「やはり元のパートナーじゃなきゃダメだ」の根拠が異様に薄いとか、そこら辺はもうノリなんだ。これは作品の不備じゃなく、元々そんなことを描写しようとしていないということでやんしょな。多分。違和感なく見てる人が大多数なんだろうし。


…なんかワシ、トシ取ったなあって感じがしてきた。いやまあ、必要充分に楽しんで見てはいるんですけどねえ。「話の最終構造/目的だけじゃなく、そこに至る理由をもうちょっと…」とか思ってしまう。古いな。


しかし流石に動きは衰えまへんな。黒星さんが体術勝負を仕掛ける辺りとか、キビキビと動いてて心地よい。あとなんだ、武器化してるときに喋ると何故かすっぱだかなのな。帽子とかは被ってるのにな。いや、エエことだと思います。あーあと、何故「聞いて驚け見て笑え」でおじゃる丸つながりなんだろ?