銀魂/デュラララ

●日が変わってから視聴、別項で。


銀魂・最終話。…最終話? なの? これで? あまりといえばあまりにも盛り上がりの無い…いや、銀魂的しょーもなさはいつにもまして満載な、とにかくどう付き合ってよいか困るくらいの超展開ぶりは充分満足したのだけれど、いやあ…この話で4年間のシメとするとは流石の心臓ですよなあ。うん、見事な領解である。


てことで、クリスマスという中途半端すぎるギミック使ってキャラをいじる話・続編。釘宮さん辺りを筆頭に、皆さんここぞとばかりに勝手な演技合戦をしていて本当に楽しそうでよろしいことだ。速水さんが特に楽しそうなのは気のせいだろうか。その中にあって一人でツッコミで右往左往してる新八大助さんが割としわ寄せ状態でかわいそう。うん、しょうがないね。


どうでもいいが、今時はらたいらさんに3000点とか判る人そない居るだろうか。あとさっちゃんメイン攻略キャラのえろげはぜひやってみたいです。


●総評…ってったって、大河ドラマ型式でもないのにこれだけ長く続いたシリーズに「総評」はヤボっぽいような気がするなあ。そうねえ、根幹は人情話っぽい路線を押さえつつ、要所々々でどうしようもないバカネタをちりばめてゆく…という両輪体制は、ともすれば作品寿命が短くなりがちな後者のネタ要素を前者の定番の強さがフォローする、という長所があったのではないかなとは思います。ま、ワシは基本的に後者のバカネタ要素を楽しみに見てたのではありますがね。


たまにすんげえ作画の良くなる回があったり、あるいはメタなギャグが大暴走してたり、はたまた実に意外な声優さんの演技が見られたり…とネタのバラエティは実に広く、次はどんなネタ方面に走ってくれるだろうかなあと毎度楽しみだったですよ。ジャンプ原作アニメっぽいちょっとしたチープさも含めて、ちゃんとこの作品らしいカラーになってたのもエライ。…とにかく原作の「どういう考え方したらこういう展開になるのかちっとも判らん」てなノリは独特で、それを(地上波で放送できるギリギリ…をちょっと超える程度まで)アニメで再現してるだけでも結構エライ。相性良かったんだろうなあ、原作とスタッフの。


てなもんで、楽しく視聴させて頂きました。最近ここまで長くつきあった作品もワシとしては珍しいなあ。スタッフの方々はお疲れ様でしたっすよ…そーですか4月から無職っすか(提供画面のハシラネタによると)。はっはっは。やあいやあい。


デュラララ!!・12話。謎の首の女の子は実は整形であった。ここにみんなの行動原理の基礎は崩れる。矢島弟とミカ、シンラとセルティ。どいつもこいつも「日常」から程遠いメンツの野郎どもによる感情と行動のひき潰しあいは、ヒモが解けるように収束へと向かう。その緩解をお膳立てしたのが竜ヶ峰さんであり、日常から非日常への移行に焦がれている人だってのは判りやすい。…まァあの病みカポー相手に「あんたら似てるよ」とかサラッと言えちゃう人ってだけでも結構大概やけどね。


てことで状況は一段落、新たなステージへってとこですかね。それはともかく、シンラさんは…コイツはコイツでめんどくさい人だよなー。セルティさんの愛情のためならば周囲や自分はもちろん、セルティさん自身でさえ利用すると言い切る人。開き直り方の堂々加減といいテメエ勝手なリクツを惜しげもなく言い放つ態度といい、セルティさんはホンマ、この人相手でエエんですかなー! いや本人がエエっちうんならエエけどさ。ある意味、矢島/ミカの二人よりもよう判らんよ。ま、好きにしてください。


お膳立てしたのは竜ヶ峰さんと書いたが、その上に黒幕ってたのは当然イザヤさんである。たれに知られることもなく、彼はただ人の面白さをこねくり回してもてあそぶ。…セルティの首にヴァルハラ送りにされたいってことで、一般的な戦争とは別の意味での大騒乱を巻き起こそうとしてるってことですかね。いや、この人の場合手段が目的であっても充分シックリ来るけどさ。