銀魂/クイーンズブレイド/DTB/にゃんこい

銀魂・182話。映画化とか何とか記念にかこつけてまたもや素材使いまわしのランキングネタ、と見せかける話。この作品のことだ、このままフツーのコメディになるはずもあるまいと思ってみていたが…やはりな! そうだよな! てことで、人気投票結果に落ち込む人々が色々と暗躍したりするのである。


全編通して(EDでさえも)キャラの頭上に人気順位がくっついているというネタであるが、後半に入りこの作品らしいムチャな展開になるにしたがってどんどん面白くなってくるのが上手い。他者の人気を下げることでテメエが上位に行くってな発想はともかく、それでリアルタイムにガリガリと数値が下がってゆくという見た目のネタがバカチンでよし。…つーか雪野五月は流石に怖ェな! 小林ゆうでは防ぐのがやっとだ! 


要所で効果的にエエ絵を挿し込んでくるのも楽しいし、うーん混沌としたエエ話やなあ…と思ってたらまさかの「つづく」にのけぞったりする。このネタでまだ引っ張れるのか! いやいやエエけど…エエの? エエのんか? よおし、じゃ次週どこまでひどいネタに堕するか期待させてもらうからな! 覚悟しとけよ(主にワシが)。


クイーンズブレイド 玉座を継ぐ者・5話。カトレアVSアイリとレイナVSユーミルの二試合を消化である。主役レイナさんのバトルはまあ「物語上の通過点」てな感じでソツなく終ったが、でかちち1号と死神メイドの方は割と今大会のヒミツっぽいものを提示しますよ、っちう役割もありましたな。カトレア奥さんの参加目的である夫がカーボンフロストされてるの見て絶望しつつ退場という流れだが、見た目に(多分展開的にも)死んでるっぽくないのでイマイチ悲壮感はない。ま、あんましキビしい展開にしてもしゃあないしね。


しかしバトルの串団子的連鎖構造になっちゃうと、どうしても少々ダレるとこはあるな。そんなにビックリするような展開も、物語がある程度進まないと差し込んできにくいだろうし。それでもまあ、ユーミルさんの武器の宣伝媒体としてバトル中継を使う、っちうお気楽な要素とかはなかなかおもろかったかな。レイナさんのシメ技があんまし剣技っぽくなくて、対戦格闘等の必殺技ぽいのがちとアレでしたけど。今後はあの技でフィニッシュすることになるのだろうか。


あと再登場のリスティさん、やっぱ洗脳とか改造とかされたお人は処置が不完全であるってのがお約束よね。


DARKER THAN BLACK -流星の双子-・5話。スオウさんはまだ、頑張ろうとしたりおいしいと思ったり好き嫌いがあったり、という契約者らしからぬ非合理性と感情の持ち主である。一応「まだガキのうちに契約者になったから」というエクスキューズは与えられたが、まァそれ言い出すと双子の片割れとかターニャとかの例はどうなんのよ、てなもんですしねえ。アンバランスであること、完全ではないことこそが今の彼女のアイデンティティではあろう。物語上もね。


そして転がり込み先のオカマさんとロリコン兄さんは父子であることが判明、ついでに契約者となった母までもが集まってくる。んー、かなり大きな確率で悲劇になりそうなキャラ揃えではあるが…さて。


相変わらず地道というか愚直というか、紡がれる物語に対してストイックな雰囲気の作品であるな。結構隙やフラもあるんだけど、判りやすいマンネリズムなり話の目的なり、もうちょっとお話のフォーマットを陳腐にしてもエエんと違うか、と心配になったりする。何やら重要物らしい運搬物のデザインが「味気ない直線構成のハコ」ってのがこの作品らしいなあ、と思ったりね。いや、それがいいんじゃない! ってトコではあるんでしょうけれど。…にしても、革命的魔砲少女っぽくケレン味たっぷりに出てくるくせに、細かい整備は地味ィにやんなきゃいけない、という対物ライフルがなんかバカでおもろいなあ。


にゃんこい! 5話。小林ゆうのひとが一人で色々と画策して、ついでにヤクザ屋さんの身内がそれを妨害したり助けたりする話。…いちいちむねをぷるんぷるんさせてるカナコさんと、大平原真っ只中の小林ねえさんとの対比がなんというか、そのなんというか、良いことです。全体にミョーに気合の入った作画状況も相俟って、どォってことない話ながら…いやそれだからこそか、見ててなんか楽しかったな。


すでに猫がどうのこうのってのはあんまし関係のない状況であり、基本的に人間さんたちの割とまっとうなラブコメ作品になっている。うーん、話の質としては別に問題ないんだけど、折角の「猫呪い」っちう要素(あるいは猫かわいいという要素)が薄まってしまうのはちと不利な条件ではなかろうか。…もっと先まで引っ張るかと思っていた、メインヒロインとの関係性をこの段階で進展させちゃうってのはちょっと意外で面白かったけれど。もうお互いに意識しちゃうのね。


にしてもカナコさんは、コーサカさんを助けようという意識があったりでもヤキモチをごんごんに焼いてみたり、多分一番女の子してるキャラではあるよなあ。表現と行動の方法に問題はあるけれど、まァそれもまた個性。