図書館戦争

●寝る前に一本だけ見とこう。図書館戦争3話。個人所蔵のいろんな本を移送するのでドンパチが起こる話。…んーん、やっぱこれどう見ても土台が寓話だよなあ。あまりにも「そこは深く考えちゃいけないぜ」ってところが多すぎる。丸見えの狙撃手、どんな銃撃受けても破損しない窓や建造物、データで送りゃ解決するのにわざわざ物理的な「本」をめぐっての大死闘。あいや、最後の要素はビブリオマニアのはしくれであるワタシも判らんでもないですが。


そういう「いっせーのせ」で始まったような清潔でサバゲっぽい戦闘シーンを見るだに、そこらは突っ込んじゃいけないんだろうなとは思う。でもまあ、難しいとこですが、もうちょっとだけ「ソレらしい大ウソ」を付け加えて欲しいようなワタシですよ。あまり自己憐憫気味にならん展開もね。


…ちうかこの作品、筒井康隆的なムチャギャグで作劇した方が整合性が取れるのと違うかなあ。無論そうなったらこの枠でアニメ化されることも無いのでしょうがね。


笠原さんの(タスクフォースの一員とは思えないが)戸惑いつつな進歩ぶりは見ていても共感できるとこではあるですね。恋に仕事に戦争に…という。しかし彼女もそのうち合理によって人を殺したりするような職業軍人になっちゃうのだろうか。それでラブコメやられたらたまらんけどなあ。