鬼太郎/みなみけ/バンブーブレード/銀魂

●…あ、ARIA撮りそこね。どっちみちあんまヒマが無いからちょっとずつアニメ消化していきますけどね。


墓場鬼太郎8話。水木さんの分身みたいなマンガ家が出てきて恐怖体験をする話。筋立てはかなり濃厚なホラー…と言うよりは恐怖譚と言ったほうがいいな。相変わらずのちょっとシュールな演出のせいで、登場人物の言じゃないが「これは夢ではないか」という芒洋さが心地よろしい。あるいは寓話ですか。まァ寓話ったって、ブリューゲルバベルの塔の出入り口がふすまだったりするような代物ですが。これスゲエイメージだよな。


とにかくちっとも「今風」の話運びになってくれないので、見ていて実にワクワクする。筋立てだけじゃなく演出や道具立ても先が読めないんだよな。なんだあのガイジン妻は。何か意味があるのか。無いんだろうな。良し! 手と足だけと言う異様な造形をした案内人が語る「人生はマンガだ」ってのもエエじゃないですか。多分あれ、深刻に受け取っても仕方ないぞ。


今回の不幸コンビに宮本充柴田秀勝。ベテランの軽い演技を楽しめるってのもこの作品のエエトコだな。脇も進藤尚美茶風林中友子に…とまあ芸達者だらけ。贅沢よね。


みなみけ〜おかわり〜・9話。んんー、最近は何だかどんどんどうでも良い良さが出てきて悪くない感じですよ? ちうか、それなら前作体制でそのまま進んでも良かったのでは? ってのは言わぬがフラワー。とりあえず「翌日の夕食を予知夢で見る」というしょーもなさは良いものだ。しかし予知夢中に出てきた「ちちありマコさん」の違和感の無さはどうだ。違和感なさ過ぎて普通にスルーしちゃったよ。あと次女さんののりだしたケツ。


てことで色んなネタをゆるやかに集積したお話ですが、基本的にはマコさんがいじめられるのを楽しむ話であるな。ゴリゴリと言葉責めしてゆくヨシノさんが無意識だか意識的にだか黒くて頼もしい。でヨシノさんって誰だっけ。まいいか。あとラストシーケンスのホサカさんがまた素晴らしいや。あのどうしようもない濃いキャラを軽々とあしらう線目センパイさんも頼もしい。ああ頼もしい。


BAMBOO BLADE・21話。坂本真綾広橋涼、お互い低血圧にして高熱量なバトルと友情とライバルティのお話。単純に対決状態におかず、オタ的観点の相違から夜通しのバカ議論に→却って仲を深めちゃったヨ→「また戦いの続きをしましょう」という風に持っていく流れが上手いもんだ。確かにベタだけど、そのベタを特撮ウラ話のディテイルでやるもんだから違和感がない。上手いことベタであればあるほど燃えるジャンル、だしねえ。


というメイン二人だけじゃなく、その他のキャラたちもしっかり掘り込んでいく構成が欲張ってましたな。それで楽しくリッチになってたのだから文句はない。ユージさんにもちゃんと単独で見せ場があったしねえ。…ってェか女性部員エピソードは各々別方向にえっちいなあ。初々しい百合ノリとちち乱舞か。


作画的にはブレイバーのアクションシーンも良かったが、タマさんとリンさんの竹刀合わせシーンの絵面が瞬間的にやたらシャープになったりするのも面白かった。うん、今回は土台作りの回ながらかなり充実してましたですなあ。


銀魂96話。OPから前回予告に引き続き、いかにもなフェイクSF映画風の演出。本編が始まれば毎度ながら定番から外れないジャンルギャグ…いやなかなかギャグにならないな、と思ってたら海坊主の再登場、しょっぱなこそ世界の命運をヅラに賭けるバカギャグで押し倒すのだが、やがて「我らの敵は星そのもの」とか、あ、割とエエ感じのSFテイスツにノリノリのアクションに、…とか色々あってぜェんぶ育毛剤CMのフリでした。…おおお、見事にスカされたあ。ワシはエエ客やなあ。


海坊主の「ちょっとヅラ取ってくる」以降の台詞の言い方、乗っかってくるヴォーカル、テンポよく振付けられているアクション作画。こういう回こそ気合が入らないとアカンのだよね、というのをよく判ってはるなあ。うーむ、バカでよろしい。