●花咲くいろは・5話。板前慕情のミンコさんである。自分の恩人でありほのかに恋心もいだいてるっぽいトオルさんが、ライバル旅館に引き抜かれェのそこのお嬢とねんごろになりィの、で落ち込んでいるミンコさん。トオルさんのことを思えば引きとめるべきではない、大恩あるこの旅館を捨てていけるワケもない…と真っ当な葛藤に沈むミンコさんと、ほとんど何も考えずスジもあんまし通ってないまま「何かやり遂げた」っちう気になってるオハナさんがよい対照。まだまだ未熟の未成熟、しかし…というね。
ミンコさんはちょっと「正しすぎる」っちうキャラなんだろうね。この場においてはこうするべき、という大人の分別が付きすぎる。だから彼女の裡にある若い情熱（笑）と、時に折り合いがつかなかったりするが…そこをムリとムチャで突破させちゃうのがオハナさんなのであろう。実際この場合、オハナさんの行動がなくても割と物事は解決していた状態である。でもその暴走あったればこそ、トオルさんとミンコさんの心は少々動いたりもしたワケで。そうね、オハナさんはこの未熟さをどう生かしてゆくか、っちう方向が良さそうね。なかなかそんな便利な未熟ってのもないとは思うけれども。
今回のウラMVPは諏訪部の次郎丸さんですな。この男金棒曳きさんは今後も何くれとなくイランことしてくれそうでよろしい。オハナさんと同時に動くとなかなかに危険であるなあ。ぜひ今後も引っ掻き回してほしいところであります…って、次回はなんかまた進歩的（笑）なお姉さんが出てくるようだな。ふへへ。
●逆境無頼カイジ 破戒録篇・4話。図に乗ったおかげで素寒貧のカイジさんである。ピンハネ済みのペリカを受け取るときの、諦めきって労役してるときの、意志が弱いと言われて不貞腐れているときのカイジさんの顔、ですわ。すっかり負け犬人生の弱ァい男になっちゃってる、こういう描写が上手いなあと思いつつ、一方で捨て犬みたいな顔芸のカイジさんが妙にかわいいなあとか思ったりする。そうね、カイジさんはこういうダメ人間なところがあるから後述の覚醒モードが生きてくるんだよね。
当然ながらいつまでもこのままでは話が違ってくるワケなので、今回復活のキッカケは三好さんの出目ノートである。これで班長のイカサマを確信したカイジさんは、考えに考え抜いた復讐案を実行に移す。その為には人員と実弾が足らない、となればプロレタリアの同志をアジってオルグって決起である…というね。こういう前時代的な描写が平気でできるってのも福本たんの味ではあるなあ。そしてちゃんとアジ演説がアニメ的な見所になってる辺りも、ね。
実際の勝負は次回以降だが、すでにこの段階でかなりテンション高いのでなかなか見せることだなあ。まちょっとテンポがユルかったかなってトコもあるが、そこは各キャラの演技で補うと。萩原さんのアジ演技もさりながら、引き続いてのチョー・立木の演技もなかなか濃くてよし。「カイジくん、どーしたのかな？」「よんご――ぐみ！」
●てことでやっと帰宅、じゃじゃじゃっとアニメこなしたので寝る。明日は4時起きで多分泊まり仕事、その翌日も連続で帰宅は深夜。どこかにごーるでんうぃーくとかいう桃源郷があるらしいが、知りませんか。
