鬼太郎/みなみけ/バンブーブレード/ARIA/銀魂

墓場鬼太郎3話。んー、えーと、どう粗筋ったものやら…な感じの割と混沌としたお話。今までもそういう傾向はあったのだが、こと今回はもう開き直ってズンズン進みまっせェ、てな勢いがありすぎてちと嬉しいなあ。嬉しいんかい。とにかく物語中の様々な要素がどう転がっていくのか皆目予測がつかぬ。あの怪奇な出だしからこんなバカトボけたラストに繋がるとは、流石水木マンガと言えましょうて。てェかこれ、一話完結じゃなくて連綿と続いていく形式なのな。


ツッコんだら負け的な不条理でトボけた展開はそれ自身でかなり強固なテイストとなっており、好き嫌いはあるだろうが「この作品じゃなきゃなァ」という感覚を呼び起こすに充分ですな。吸血木人間のグロいデザインもグッド。面白いなあ。しょこたんの寝子、ピエール瀧のトランプ重井ともに適度な違和感があってこれまたよろし。しかしトランプ重井ねえ! ねずみ男が彼を呼ぶに「おーいトランプさん、トランプさァんよォ」とか「船形さんヨ」ネタやったりして、もう時代やな時代。ワシよう判らんけど。


みなみけ〜おかわり〜・4話。町内清掃に出る話。やっぱしどうももっさり気味の展開でして、イマイチこの作品ならではの楽しみ方を見つけ辛いな。下手に連続したシーケンスで話を作らずに、それこそ四コマ的にネタをぶつ切りにしてテンポつけて提示した方がエエのと違うかな。ことに今回はずーっと寒空風景だったし、余計に画面が沈んじゃっててねえ。


お隣のフユキさんパートもどーかなーって感じで、優等生キャラはエエけど、それがあんまし物語を面白くする方向に行ってないような。今んとこちょっとこの方の存在意義が良く判らない。それとも何か将来的にネタ要素があるのでしょうかね。


BAMBOO BLADE・16話。地方予選は磐石よねえ、と思ってたらアチコチに躓き石があったりする話。キリノの母ちゃんが倒れたという前回のヒキは、やはりそれほど深刻な味付けにはならなかったけれど、それでもキリノさんの「いつもと違う気丈さ」というバックボーンを作り出してて割と話が締まったり。彼女のへにょたれた風情が「周りを気遣っての頑張り」だってのはちとホロリと来ますね。それに気づく先生が先生っぽくて意外な先生やな。


もういっこの靴に画鋲や拉致行為は…うーん、作中で「現実的じゃない」とかセルフツッコミがあったけど、確かに何かヘンではある。これは次回待ちかな。あと「お前、どんだけキリノ好きなんだよ」というサヤさんは迷いがなくて素晴らしい。あと突如出てきたサッカー/野球コンビのバカコントは何なんだ? いや、間抜けで十分おもろかったですが。


ARIA The ORIGINATION・4話。珍しくレギュラー以外のゴンドラ娘さん登場にして、珍しく労働メインの話。やっぱり三人組である半人前たちの行動を通して、アカリさんは明日への決意を新たにするのであった…という。一見頼れるお姉さんと見えたメガネ娘さんが、実は一番心悩んでいたってのはまあ、察しが付きますよね。声が桑島だからね!


大仰に枚数を使ったりすることこそ無かったものの、全編に渡ってすごく細かく芝居をつけてある(しかもうざったくならない)作画と演出でほほう、って感じでした。ゲスト三人娘さんたちにはそれぞれ斜め横顔UPシーンがあるんだけど、この作品にしてはかなり濃い目のタッチで描いてあって印象が深い。あとあの一般客のボテッとした存在感は何なのか。んーエエなあ…ちとウンディーネさんたちの絵柄と乖離してたような気はするが。


ロールみたら井上英紀の一人原画(二原が四人)・作監・演出回でした。ははあ、これが噂の「がんばりすぎ」の人ですか。おみそれしやした。


銀魂91話。断食道場にて女性キャラがダイエットする話…と見せかけて、毎度ながら果てしなく脱線していって最終的にダイエット成功する話。あ、これはなんか知らんけど妙に完成度高いわ。トリビアルな瑣末ディテイルとバカ戦略の袋小路だけで構築するギャグ…ってことで、これはアレですよ、押井守ジャンルですよ。釘宮ナレーションメインってのも珍しいが、最後までそのバカテンションを失わなかったのは実にグゥ。おもろかったっすよ?


ポテトチップをめぐる攻防戦は途中からほぼ論理性の根っこを失ってるんだけど、その表面的な暴走具合がエエやないですか。その中にあっても雪野五月には下ネタ台詞を言わせてるのが一貫して見事というか恐ェというか。あの「ピー」台詞はメスブタかな?