弱虫ペダル/サムライ

弱虫ペダル・21話。金城キャプテンと箱学・福富さんとの因縁、またはいかにして福富さんはライバルの脚を…服を引張りしか。一通り判った上で今回序盤の福富さんの強キャラガンガンぶりを見ると、なにやら物悲しささえ覚えてきたりする。連載マンガで読んでたならば、金城さんが段階的に福富さんにとっての脅威となってった風に見えるのだろうけど…アニメの1話で連続して見ちゃうと、あんなけエラソーな言葉吐いてた人があっちう間に焦りと小心の虜になっちまったぜ、ってな印象が先に立つんすよなあ。ううん、なんかちょっとかわいそうだ。いろいろと。

人一人アバラ骨折するくらいすっ転ばしといて、あとで菓子折り持ってってチャラにしちゃう高校生という物語構造はまあ、お話の進行優先ってことであまりツッコんでもしゃァないだろう。本来なら大会委員会なり顧問の先生なりにゆだねるべき事案でしょうけどね。金城さんがとんでもなくいい人だから最後なんかエエ話に収まってるというか、金城さんあまり興味ないんだろうなこういうことに。ストイックにも程があるわェ。

両軍キャプテンが競り合いしてる回想シーンは、安元さんと前野さんの低音エエ声掛け合いが妙な迫力があってちと面白い。押し出しといい存在感といい高校生の会話じゃねーわな。あと今回は結構作画の方も良好で、各キャラの表情なり動きなりが生き生きしててよろしおした。特に田所っちよね。殴る咆えるドヤ顔をする、どれもおもろいおっさんであり見てて楽しい。

サムライフラメンコ・18話。正体を現したフラメンコ星人の恐怖! ってとこで「前にもやった」とか「マンネリ」とか言われちゃうのもちとかわいそうだなとか思ったりしたが、まあそういう作品ではある。とまれ、救済を名目に全人類の融合を提案するフラメンコ星人であるが、ハザマさんはどうにも納得いかねーので巨大化してぶっ飛ばすのでした…ってウルトラマン展開は1話で終わってしまいましたな。その上宇宙意識とか出てきてすげえレイヤの高いトコから「まだバトルを続けるかね?」とか言われちゃったりして、あらもうこれラス前のノリですよあとまだ何話かあるけど大丈夫なの? ってだいぶ前から同じような心配してますけどね。まあ。

全人類の趨勢をハザマさん一人に委ねてたり、会話のシーンは夕日の土手だったり、一人の体に数十億人が融合してたり、フラメンコ星人ってアレコレと円谷要素が濃厚ですな。興奮という感情には縁がないなどとどこぞのインキュベータみたいなこと言いながら、いざ申し出を断られたら大暴れでテンションたっけーな! ビリオン攻撃って何ですそれ。サクサク展開して飽きさせないんだけど、この辺のド突きあいはもちょっとダイナミックな見せ場だったらもっとおもろかったかな、とか思ったがそれはゼエタクっすかね。まいいか。

テセラックの形した宇宙意志(のオリジナルっぽい声)に中村正。大御所の使い方として効果的ではありますな。一応この世界の文化に合わせたイメージなんだろうけど、このテセラックっぽい存在たちでもあんなDVD/BDメディアで娯楽を見てんのかしら。庶民的ギャップでおもろいけどね。