●銀魂87話。沖田姉弟と土方と近藤、それに銀さんのマジ話。事前の予想よりもかなり微妙な所まで踏み込んだメロドラマになってて、特に土方さんの屈折した愛情心理は（この作品の常として定型ではあるものの）今回までの2話を支えるに充分な説得力をもっていたと思う。ちうか島本須美だ島本須美！ 命の炎が消えるまで、最後の最後まで弟を／思い人を語るあの台詞！ この演技の為のキャスティングだったワケですなあ。それを受ける「良い鈴村健一」も申し分なし。…中田譲治さんはちと薄かったかな。ましょうがねっか。
そんな静的な部分をフォローするアクションシーンも密度が高く、炎と血が溢れまくる埠頭の決戦は結構なバイオレンスで目を引いた。ラストの（ギャオスもビックリ）自動車一刀両断シーンまで、テンションを落とさず描きぬいたパワーに割と感心。んでEDが特別になってたのは正解ですな。これで半裸男出てきたらテンション下がるー。いや、それもアリっちゃアリか。
●げんしけん2・最終話。笹原の就職荒波物語。…いやー、見てて辛い々々、痛い々々。自分が上手くいかないからって朽木に当たったり、つい現実逃避で「げんしけんに入ってなければ」とか思ったり、身につまされますわ。いやホンマ、マジでマジで。一応マンガっぽくキャラの立った社へ就職が決まるのはお約束ではあるが、良かったねェと言わせてもらおう。良かったね。…って、ここで終わりなのか。
総評。んー、前作は地上波げんしけんだけ見たのだけれど、それよりはかなり安定感のある作品になってたかな。前作が「オタクのスライスオブライフ」的視点だったのに対し、この2はより物語的な流れを持っていたから余計にシッカリして見えるのかもしれない。オタクあるあるネタ作品としては弱まったかもしれんけど、ま、それはもう充分でしょってとこで。あと、主に海外による作画でありながらコンスタントに質を維持するような作品が増えてきましたね。これもほとんど問題なく見られましたですよ。心強いことである。
シャワー上がりの素っ裸ヌレヌレ電話によって荻上さんと会話し、ラストで「怪しいなあ」ってとこで終わり、の本作。結局荻上さん（とついでに笹原との関係）話は語られずじまいだったのだけれど、さてこれでアニメは全部終了ってのも考えにくい。でも多分OVAか何かで続くんだろうなあ。地上波でやってくれたら見るんだけれどねえ。…あーあと、ハラグーロってあの後どうなったんだろう。知りたい…ってのはワシくらいか？
