バンブーブレード/スケブ/もっけ

BAMBOO BLADE・12話。練習試合開始と東さんの巻。東さんが入部しないことついての事情だが、ここまでずうっと引っ張ってきといて「実は限界突破のドジっ子だからでした」なのが拍子抜け面白かった。けっこームチャな設定じゃよね。ま、平易に言えば「学業に専念したいから」ということでもあるんだけどさ。


相手校の厳しい顧問先生に小川真司。一見ちゃらんぽらんな我らが剣道部との対比を狙っているようだけど、どうやらお互いのエエとこを見合うような流れにでもなりそうでんな。とまれ、試合開始の次回を楽しみに。ってェか引き続き今回もやたらと足やらちちやらへのフェチい視線が横溢しててなんかもじもじしました。東さんの先生のストッキングつま先まであるのだものなあ。


●スケッチブック最終話。前半はみんなで花見、後半は空さんがみんなを思い出しつつ集合絵画、とまあ押しも押されもせぬ堂々たる最終回。噛みしめるようにゆっくりと流れていく時間はかなり濃密であり、また最終回にふさわしい丁寧な画面作りとともに、割とストーリー性の薄い流れながらとても見ごたえのある1話となっていたように思う。


ラスト、空さんに声を出させる所でシメるのが効果的。んでまた、「かじわら、そら、です。えへへ」つってスケブで顔を隠す仕種が良いじゃないですか。ん、気持ち良い余韻の残る終わり方だったのではないかな。


総評。(原作はよく知らんがアニメとして)明らかにアリアの流れをくむ作品でありまして、しかしワタシはこっちの方がちょっと好きかな。それは様々な日常描写が地に足ついた落ち着きがあるからでしょうか。その上で、主人公の空さんが独特のコミュニケート手段を通して世界を描写してゆく、その「描かれ方」の雰囲気がなんか良かったのかもしれない。


ただまあ、登場人物のキャラがつかめた頃に終わっちゃった感がなきにしもあらず。ゆっくりな話運びだったからねえ。最終話でサーヴィスのように新キャラを出してきたとこを見ると、何かの形で続編でもありそうな様子。また地上波ででもやってくれたら見てみたいと思いました。


もっけ12話。凧揚げと雛壇と人のさだめの三題話。道具立ての引っ張って来方が独特で、月刊マンガ原作らしい「型通りからの外し」で面白い。また凧とか雛とか、片田舎の風景によく合ってる道具なのがヨロシ。…ラスト近くの「石垣の中に咲いた花」という比喩的風景はちとしつこかったような気がせんでもないけどね。ちょっと浮いてたような気がする。


憑かれ気質のミズキさんだけど、それはそれとしてしょうがないので前向きに行こうよ、という。その方法が「あえて憑かれモノが居る橋を渡る」ってのがこの子らしい無謀さではありますね。爺ちゃんはそれを知っててそうさせたようではあるけれど。しかしこのシーン、いきなりボーカル主題歌が入るのがおかしかったなあ。何かヒーローもののクライマックスみたい。時々こういう演出するよね、このアニメ。