ガンダム00/マクロス7

機動戦士ガンダム00・11話。アレルヤさんが過去を清算するために同胞を皆殺しにする話。二重人格役ってのは演技者として結構なヤリガイがあるんじゃねーかなーと愚考したりすんですが、今回のアレルヤ/ハレルヤ吉野さんはそういうシーンも多く、作品の見所の一つになってた感じではありますな。「引金は己のエゴで引け!」はバカ台詞として割と好きかもしれない。あのテンションで言われるとね。


んで本編ですが、うーん、ガンダムさんたちが一貫して「割と危なっかしい団体」として描かれつづけているのに少々モヤモヤしたものを感じるのだよな。そんなもん作劇方として当然だ、そもそも初代ガンダムだってそうじゃんかと言われればそうなんだけど、初代は巻き込まれ型で劣勢状態を挽回するという形式だったからなあ。主人公サイドであり、何よりも「事件の端緒を切った行動主体」が未熟者集団で悩みっ放しってのはちと感情移入しにくいわい。乾杯してる場合か場合か。


冒頭のグラハムさん部隊のMSはなんかアニメロボっぽい顔立ちでちとパンチ効いてましたが、にしてもあのランバ・ラル台詞はどんなもんだろうか。あと、未だにのほほんとした雰囲気で一杯のサジ/ルイスパートがいつ陰惨な事になるのか今から気がかりです。って、ルイスさんってスペイン人? それっぽくないなあ。


マクロスダイナマイト7・3話。百合貞操の危機たるミレーヌさんが朝チュンか? と思わせて暴力的脱出してました、の絵は割と笑ったけど…となると、これってほぼ純粋なサーヴィスシーケンスだったってことかしら? 本編に全く関係無いもんねえ。なんか微妙なサーヴィスサーヴィスやな。


いやそのシーンだけじゃなくて、ロボアニメだから当然用意されてるロボ戦闘シーンとかも、作画はエエのだけれどかなり必要性が薄いんだよな。話の中から妙に浮いてたりする。多分この作品で語りたいメインテーマである「白鯨」の寓話とソリが合ってないのだろう。色々見られる不条理な点も「寓話だから」で処理するのはエエとして、そうなるとその寓話に入り込めるかどうかってとこだけど…。今んとこちと辛いかな。


ちりばめられているラジオネタはワタシの知識外なのでほぼ判らんですが、フォールドストリームの元ネタはジェットストリームですかね? 菅原正志さんがメいっぱいのエエ声出してはりましたけど。