かんなぎ/ガンダム00

かんなぎ11話。ジンさんはナギさんのことがよく判らないと思っている。何かを隠していると思っている。それを知りたいと思うが、ナギさんは答えない。それはジンさんをして不安定をもたらすのだが、実はナギさんもそうなのであって…って、ありゃ、ナギさん自体も判らんのか。それはまた暗雲もたちこめようというものだ。


冒頭の「アニメ第二シーズン梃入れ新アイテム」話が、その場のネタとちょっとほのぼのなエピソードに使われるだけじゃなく、変化という意味でのナギさん(とジンさん)の意識内省へと向かう流れはやっぱ上手い、かな。全体の構成も各々のシーンもBGMも、微妙に不安定な雰囲気を出すように作られており、それが全体の雰囲気を支配してんのな。…にしても、神父先生はまためんどくさい「呪」をかけてきよんなあ…。どうも自覚的でないとこもあるようなのが余計にめんどくさい。


メシに意地汚かったりトレーナ風呂上りと生活臭漂わせたり、の冒頭ナギさんは、後半への仕込みの意味もあろうが、妙に地に足ついたキャラしててやっぱかわいいっすね。ヤケにお母さん言動をとるつぐみさんもエエですが。…あとその、えーとモテ期ですか? 何でしょうそれ? ワシはちっとも知りませんよええ。ええ! 


機動戦士ガンダム00・11話。補給中を襲われるガンダムさんたちと新兵器合戦の巻。衛星兵器は万能ですよ系はちょいと使い古されたイメージだけど、太陽云々というキーワードを見るとプチソーラレイ的なイメージもあるんかな。この「悪の兵器」と対置されているのがガンダムさんの合体ユニットだが、やっぱしその両者の違いはワシにはよう判らない。「言い方と表情がいけ好かない方が悪」っちう判りやすい図式も含め、これはそういうもんだとして処置すべきなのだろう、かな。


そしてラストはニュータイプっぽいものを誘発するガンダム兵器。いきなりすっぱだかでご対面のサジ/ルイスペア、っちう妙なサーヴィスが妙でよし。お互いに上司の死亡を背負ったばかり(ついでに両上司ともに濃厚な死亡フラグ立てを演じてたり)な符合性とか、このカポーは割と物語的に優遇されてますな。ま、第一期のあの仕込みで今期活躍ナシではかわいそうではある。


今回の戦闘シーケンスは、熱遮断マントをババッと取り払って登場のMS群とか、いっそがしい戦闘中にマネキン声のハロ使って合体するガンダムさんとか、割とハッタリの効いた描写があって見た目にも楽しかったりした。…あとマネキンさん、その「勝った」って台詞は負けフラグでっせ、とジョセフが言っていた。