かんなぎ/ガンダム00

かんなぎ10話。親睦を深めるためにみんなでカラオケ行く話。ほとんど全てのシーンがカラオケボックス内で展開される、というこれまた小手先と変化球な回。てことはそら「らきすた」パロディを外すワケにはいかないだろうなあ、とアバン見て思っていたけれど、そっくりさん登場という(変化球ならぬドストレートな)ギャグを持ってくるとはね。ええけど。


登場人物各々の歌い方や相互干渉具合で充分に話として成立させている…というか、まあそうでもないと見せる意味もないシチュエーションではあるけれど。声優さんみんなかなり必死で「そういうキャラ」な歌い方してんのが可笑しくもあり楽しくもあり。いちいち隣に座ってほしげなつぐみさんと、いちいちダイテツの方に行っちゃうジンさんと、いちいち場を乱すざんげさんの天丼ギャグは面白い。


んで、カラオケシチュの幕間であるトイレシーンが全体のホゾとなるワケですな。ここで一息ついてちょいとマジな話を置くとか、もうなんか安定感のある小賢しさですねえ。それにしてもナギさん、ここ数話ほどは狂言回し的な一歩引いた立ち位置なのがちと気にかかる。次週辺りなんかあるのだろうか。


機動戦士ガンダム00・10話。割といろいろあってちょっと散漫な印象。これはまあある程度しょうがなくて、アニメの群像劇にしても多目なキャラを捌ききれてないってのが正直な所じゃないだろうか。サジさんの憂鬱、姫様の絶望、ガンダムさんたち各々の懸念…とまあ、一つのエピソードを喰い気味に別のエピソードが入ってくるのでどうしても個々の印象が薄くなる。要素各々が有機的に組みあってひとつの印象を作れるのならばエエんだけどねえ。


一応ラストで衛星兵器による大殺戮を見せてシメとしているので、30分1話のアニメ作品として成立させてはいるのだけれど。…ま、そのインパクトによる混乱ドラマの布石回として見るべきなのだろうな。だからどのエピソードも具体的な展開を見せずに置いてあるワケか。だからこそ余計に散漫な印象が立ってしまう、というジレンマではあるな。


個人的にはマネキンさんとシーリンさんの話が好き。いや、双方とも年増メガネで中堅声優というのがツボってだけですけどね。特に根谷シーリンさんは第一シーズンの冷笑的態度から、割と必死で余裕の無い様子の見える今シーズンへの変化が良くてさ。ええ、そういうキャラって割と好きなのよ。