曇りガラスの向こうの防水機能

●何だかんだあってやっと電池を交換できた我がヘッポコ腕時計であるが、ふと見たら文字盤が曇ってる…。あ、あのゥ、これって一応防水という触れ込みなんですけどね。電池換えてもらった時に僅か入り込んだ水分が結露でもしたかと思ったが、それにしては結構な曇りようですよ? 


「こんなんなってまんね」と他者に見せたら「あー、これは竜頭近辺が劣化してんだろうね」と言われた。確かに大概お古い時計だし、メッキはがれもそこここにある。もう防水機能に恃むべきではないということか。ああ、長い間頑張ってきて長い間休んできて、こないだ復帰したばっかの我が時計なんだけどなあ。


…文字盤に書いてある「50M WATER RESIST」が雲って見える、ってのは何か哀愁に近い風景であることだなあ。


以前書いたごとく、時計ってのは別に時を計っているわけではなくて「時と一緒にくっついていっている」だけであり、要するに森羅万象ほとんどのものが時計としての機能を持っているワケで、我々がその表示を読むのに慣れていないだけだ…という思想に従いますとですな、刻々と変化するこの文字盤の曇りを利用して時間経過を見ればよいのでしてですな、まあそんなんムリですわな。ちうかこれ、曇り部分に誰かの指紋が見えるんですが…時計製作者の指紋か?