結界師

結界師39話。良守さんは授業中眠らず、一人きりの校舎屋上に馴染めない。時音さんは授業も上の空、「心が挫けそうになる」ともらす。鬱々としたままの二人だったが、黒芒楼との再対決の暗雲を感じることでやっと日常行動に戻る、ってのは皮肉と言える。危機に際してようやく喪失感を拭えるワケだ。…確かに、何か行動するってのは大事な行為だよな。


てことで、志々尾さんの死を呑みこみつつ先へ進まんとする話ですかね。うん、良守と時音各々の、志々尾の死を引き摺っている描写(とその克己描写)が丁寧。ずっとウジウジされても困るし、アッサリ回復されても軽薄だし、そういう点でかなり真摯な作劇法だったと思いました。良守と時音と二人で空を見上げる、てなこっ恥ずかしい〆メ方も真正面で良いですよ?


手の目みたいな碧闇さんは智謀の人のようだが、その割に結界術については初耳だったらしい。んー、黒芒楼という組織は横の連絡とかは無いんでしょうかね。確かに幹部連はお互いのことを信頼してねーよーな気はするな。折角の高能力者たちなんだし、「スタンドプレイの結果として生じるチームワーク」はあったほうが強いぞ? ひょっとしてこの辺りに黒芒さんたちの隙があるってことかもしれない。