犬SFの時代

●録るだけ録っといてすっかり忘れてた、ETV特集の「日本のSF50年」をやっと見る。50年とは言い条多くの話題は初期10年に集中してますし、また音に聞きし「覆面座談会」等の福島正実と作家達の確執についてはほぼ触れられなかったりしましたな。彼ら出演陣にとってはまだ生々しい話題だってことなのかな。…座談会面子だったと聞く石川喬司も隣にいたしねえ。


エッセイや噂でしか知らなかった「神話的」エピソードを、当事者の口から聞けるってのは興味深い体験であります。原子力発電所見学時の星新一のエピソードとかね。若いころに仲間たちと共有した熱さってのは、誰しも何がしかの形で経験し共感できる雰囲気ですよな。それが「ジャンル勃興時」と重なるとなればもう狂乱的と言ってもエエじゃろて。ああ羨ましい。


…にしても、小松左京の言葉には字幕がつくような状況になってんのなあ。悲しくも寂しいことだけれど、精神活動には衰えが無いようなのを素直に喜ぶべきなのでしょうな。ま、そーんな状況でもタバコを放さねえのはホンマにすげえぜよ。筋金入りやな。


あと、栗山様のコスプレっぽい姿。