結界師

結界師36話…か? 時間帯移動前の一時間スペシャルである。黒芒楼の侵攻を迎え撃つ結界師たちと、そして志々尾さんの退場話。流石にスペシャルだけあって作画状況は上々、高谷作監以下一軍面子で固めていらっしゃいましたな。馬面野郎に火球を跳ね返して「やった!」以降の絵とか、ザックリとしたシンプルな筆致でなんか面白かった。割と原画マンの味を残す感じで監督してはりましたのかね。


さて。志々尾さんの散華話は盛り上げも余韻もタップリとって語られていて、このぶきっちょ少年の「真っ直ぐさ」を損なわない良いドラマだったように思いました。自分のバケモノ化を見て普通に接してくる仲間たちを「ビビリもしねえ」と意外に思う彼は、ホンマ弱い人間なのであるな。その弱さをシッカリ受け止めてあげられたのが主役二人だった、ってことだろう。…例の「卵」のネタがあっさり流されちゃったのはちと肩透かしでしたけどね。いわくありげに言うときながら、妖力も何もなくただ喋るだけだったのか。


それはそれとして、なんとなくもうちょっとかっちりした「一段落」になるのかと思ってたので、黒芒楼も烏森もそのまんまだったのはちと意外でした。なんとか時間帯移動できたからまだ良かったものの、マジで打ち切りだったらどうしてたんだろ。あと、それでも一応シメとかなきゃってことでもあるんだろうけど、友人を目の前で亡くした後にしてはED後のエピローグ話が軽くてちと違和感があったかな。これはまあ言うてもしょうがないか。


…さて、次回以降は月曜深夜。ま、色々あるだろうが、もうちょっとついていきますので。