結界師/カイジ

結界師42話。夜行の人たちが大挙してやってきたので良守さんがなんか気分悪い話。そらまあ確かに、既にお互いの関係性をはっきり持っている大集団が相手となれば、こういうとこブキッチョな良守さんじゃ上手くいかんわな。「慣れたら深いが慣れるまでが大変」という彼の性格を、志々尾さんの時がそーだったじゃんと指摘する斑尾さんは流石に年の功…ですかね?


そういった鬱々とした迷いをアトラさんと引き合わせる事で一旦チャラにし、その上で若手とのゴタゴタしそうな邂逅へと繋げる流れはエエ感じ。「志々尾の笑顔が見たかった」と微笑みながら言うアトラさんに対してウジウジできる良守じゃないしね。


それにしても大量の夜行メンツながら、ちゃんとソレっぽくキャラが立ってんのが上手いな。こういうバリエーション考えるの楽しいやろなあ。あと、良守の結界を破る方法が各々特徴的(力任せとか飛苦無使うとか)なのもおもろかった。


逆境無頼カイジ3話。いきなりの大ピンチたるカイジたちだが、「手元にあるのはチョキばっか」という絶望的な状況こそが勝利の鍵だと考えるのである。ああ、限定ジャンケンの泥沼的側面が垣間見えますなあ。「出せる手がハナから決まっている」ということだけで、ジャンケンからここまでおっとろしい話を引き出せるってのはホンマ才覚ですよ。…しかもまだまだ序の口だしなあ。


「バランス思考」というキーワードで一連のエピソードを括っているので、ナレーションだらけのアニメながらちゃんと判りやすくなっているのが親切。比較してないけど、多分原作の台詞からは色々改変してるのだろうね。んでやっぱ、その大仰なナレにかぶさる大仰な心象風景描写はかなり可笑しいし、またこの世界観によく合っている。割れる地面に落ちそうな釣り橋に底なし沼…ホンマに判りやすいよねえ。


ポッと出のゲストながらとても福本々々していて楽しかった対戦相手だが、キャストの名前が「ハイエナ」ってのがすげえな。ここでも即物的な判りやすさは崩さない。それだけコンゲームのスジそのものに自信があるっちうこっちゃろな。