探し物はMr.ナンヤネン

●腕時計が無い。いや昨日買ったやっすいのは今ここにあるが、電池を替えようと思っていた今まで使ってたヤツが無い。あれあれ? おかしいぞ? 初めのうちは机の上から転がり落ちでもしたかと床を探したりしてたけど、どうしても出てこない。ズボンのポッケにも財布の中にも無い。ははあん読めたぞ逆転の発想だ、得てしてこういうのは自分の腕につけっぱなしってのがオチであって…つけて無いな。まそりゃそうだ。うん。


●「無くしたものが出てこない」ってのは、その捜索者限定のミステリ作品みたいなもんだと思うン。普通の日常ルーチンで考えれば発見できるはずのあるものが、ちょっとその定型から外れただけでもう見えなくなる。それが単に「思ったより余計に転がってちょっとだけ遠くにあった」というそんなしょーもない結果でも、その人にとっては本当に手ごわい常識外問題となるのだ。畢竟探し物作業ってのは、その人間の限界を突破する頭脳的冒険であるのだ。


…とかそんなバカなこと考えててもラチがあかねー! ミステリも知的冒険もエエからさっさと出て来ーいボーケー!


●件の時計はオモテの自転車のかごの中にて発見しました。どうやら昨日時計屋を探してる時、裏蓋見たり何だりしたあとで何の気なしにかごに放り込んだらしい。ホンマ我が無意識のいい加減さは小結級やで。つまり中途半端。