突発的ラジオ欲

●ふとラジオが聞きたくなる。同世代のほかの人は結構深夜ラジオとか聞いてたケースも多かった中、こちとらラジオ文化にはほとんど触れずに来た人間であるけれど、「今も空中を飛んでる電波を至極簡単な電気回路で捕まえて音が聞ける」って何かすごいなとか改めて思って、それで聞きたくなったという寸法。ところがウチの中探し回ってもラジオ一つ無い。そういやラジカセも大昔に捨てたしコンポも人にやったっけ。それでも何かこう、時計のついでにくっ付いてるだの何かのオマケにもらっただので一つくらいどっか転がってるだろと思ったが、無い。…そうかあ、ワシ本当にラジオに縁の無いくらししてたってこっちゃねんな。

ちょっと外へ出て量販電気店で見てみたら、一番安くて千円のポケットラジオ。ワイドFM? ってんですか? そういうのが最低価格域でもデフォルトなのね。ワシが想像してたのはイヤホン刺してノイズ交じりで聞けるような玩具みたいな安ラジオだったんだけど、そういうのはもう「売り物」としてかなり希少になってるってことなんかしら。検索してみると何年も前には百均で怪しげな百円ラジオ、その後ちょっとマシな三百円ラジオとかあったようだが、今探してみてもちょっと見当たらない。それ面白そうなので見てみたかったなあ。

ともあれ、単なる思い付きの欲求に千円はちょっと手荒いなと思って未購入なのであり、未だにラジオはウチに無い。そのうちこのどうでもいいマイブームはどっか行っちゃうだろうけども、しかし何故か今でも「ウチの中どっかそこら辺に転がってんじゃないか」って気分が払拭できないでいる。何だろうねこのラジオへのヘンな信頼感みたいなの。…あとで押入れの中総ざらいしてみようかしら。