電脳コイル

電脳コイル18話。ハラケンとイサコ、オバサンと猫目。各々の思惑は惜しいところで全て叶わない。「信じてくれなくてもいい」と、イサコと同じようなことを呟くハラケンさんはどんどんと深みに嵌っていっているように見える。オバサンのちち攻撃に思わずメガネを取り上げられてしまうハラケンだが、思いつめ者は思い切った行動に出るのが世の常だからなあ。…身体的接触による思いやりというよりは、どうもブラコン心の発露っぽかったオバサンも大丈夫でしょうかね。何が?


イサコとハラケンの二者から部外者扱いされたヤサコさん。確かに今の彼女にはリアリティとして彼らと共有する経験・意識は希薄だが、しかしヤサコさんは思い出す。そう、過去の彼女にはそういう経験がある。だがそれは多分、とても昏いものだ。その昏い過去が今、京子の前に鍵穴の形で現れる…てなシーンはなかなか恐ェ。ホラーというよりは少々ウェットな因縁系の怪談ですかね。


電脳異常によって何がしか蝕まれているのを「二重に見える体」という絵で見せるのは上手いと思った。ハラケンの黒いメタタグはいかにも「クスリ」っぽくて、体に悪そうでござんしたな。あとハラケンが鍵穴まで行く動き、微妙に重心を後に残してて「力が行き渡っていない」感じが出てたですよ。