獣神演武/ガンダム00/電脳コイル

獣神演武3話。クールボケのお目付け役がタメ口になるまでのお話。あと小山力也が出てきて去ってった。どうやらこの人もそのうちお仲間になるようだけど、今回はその顔見世興行ってとこですかね。にしても、アバンの婆さんシーンのあまりにも怪しげな演出は何だったのかな。別にその誘導が生きてくるような話でもなかったと思うけど。


話自体はほとんど影もない、真っ当な「仲間としての確認エピソード」ですな。序盤からの「氣」についてのレクチャーがあるおかげで、クライマックスのいささかご都合的な力の目覚めもそれほど違和感は無く、普通に見られた。…しかし何だな、この作品的なサーヴィスシーンってのは野郎の褌姿なのな。ええけど。


機動戦士ガンダム00・4話。ガンダム搭乗! ってとこで海に飛び込む刹那さんの絵がちょっと面白すぎた。この辺だけノリがGガンというかスパロボというか。割と落ち着いた話を紡いでるようで、時々こういう妙なハッタリを持ってくるのが味なのですかね。平和な公園が大爆発、という一瞬の妄想シーンも大概ベタだったしなあ。


てことでガンダムさんたちが世界的「にくまれ屋」を続ける話。戦場がありふれた状況じゃないので、こういうイヴェント(と言っていいのかどうかは判らんが)が世界的な注目事件となっている、という描写の積み重ねはちと面白い。軍事独立事件をめぐって、各勢力の人たちが渡り台詞で説明する一連のシーンにそれが顕著かな。ガンダム作品としては割と珍しい構造じゃないかしらん。


米国(だっけ?)の艦隊を掠めて飛んでくガンダム、軍事的には無意味な行動だけど、いやーあの「艦橋目線からの大パンで見せる高速飛行メカ」という絵はすばらしいケレン味があったなあ。あーあと、どうやら部下的立場なのにやたら太い態度のメガネ側近さんも良かった。根谷美智子様はSが似合うねえ。


電脳コイル22話。とうとう電脳メガネ停止という大状況が始まってしまう。すっかり弱っちまったイサコさんの隙を突いて…もとい、彼女の心を気遣って「お友達になろう」と言うヤサコさんである。しかし電脳状況はお構いなしに進み、黒いオートマトン襲来やらオジジの秘められし情報やら。そして鍵となるのはやっぱしデンスケのようでありまして…という。


よく考えてみると地球が危ないワケでもなし怪物出現したでもなし、別にそんな大したことでもない状況なのに、ここまでの終末感や大ごとっぽさがかもし出されてくるってのは凄いな。それだけワタシが登場人物の感情に寄り添ってるってことなんだろう。未だに敵の主体が見えないってのがそういう不安感の元でもありそうですな。パパが首魁だったらヤだな。あるいはラスボスは既にこの世になく…ってそれじゃ押井だ。


しかしあの猫型ペット、猫目兄弟の所有物のようだけど…その割に、二人で話し合ってる所を「覗き見ている」ようなあのシーンは何だったのだろう。はて?


玄関とこで泣き崩れるイサコさんのシーンがガチンコで良かった。ある意味美しかったと言ってもいいや。ぐらぐらと大きく波打つようなあの泣き方は、アニメーションとしてはちょっと過去に記憶が無い。その画面にちっとも負けてない、桑島法子の野太い嗚咽も力強かったなあ。