少年のジレンマ

●買い物からの帰り道、小川というか側溝の脇にお子様たちが蝟集してわいのわいのやっておられる。ああこの側溝にも子供の耳目をさらうような水棲生物が居るのか、楽しげでよろしいことだなあ、と思ったらちょっと違った。いや、魚かザリガニか何かを獲ろうとしていたのは間違いないのだけれど。


ランニングに半パンという絵に描いたような腕白坊主さんが、長い柄の採集網らしきものを川の流れの真ん中に突き立てている。問題はその体勢でして、体がいっぱいに伸びきってて辛うじてその網の柄で支えているに過ぎない状態。よくドタバタアニメとかで見るような、押すも引くもままならんあの状態ですよ。


「ぶわあ、マンガやマンガ!」と思った途端にとうとう川へと落っこちた。周りのお子さん大歓声。「うわー俺最低やー!」だってさ。別にそんな深い溝でもなくてそれほど危険もないのだけれど、やっぱマトモに川に落下したくは無いわなあ。


どうもお子さんってのはこういう「進むも戻るもでけまへん」というキャッチ=22みたいな状況に陥ることが多いような気がする。前の日記でも似たようなこと書いたけどね。やっぱその行動力が「アンタなんでこんなことに?」みたいな状況へと進んでしまう原動力なのだろうなあ。…それともワタシんとこの近所のお子さんが特にそういう気質を有しているのだろうか。