はなまる/のだめ

はなまる幼稚園・3話。Aパートは先生になんとか自分を振り返ってほしいアンズさんが、周囲の手助けもていろいろする話。流石に女の子だけあって幼稚園児としては大人っぽかったりおしゃまさんだったりするのだが、一方ちゃんと歳相応にお子さんなのでもある。


…しかしお子様なのはお相手の土田先生にしてからもその通りですもんなあ。憧れの山本先生と歓談する時の話題チョイスがガンプラのMGについてってのはどんなもんか。お互いヴェクトルの違うお子様要素があるワケで、してみると案外お似合いなのかもしれない。


Bパートはその山本先生の一日、でご一席。この人はこの人で「自分への恋愛的好意に異様に鈍い」という致命的な…いや、ほのぼのアニメ/マンガのヒロインとしては理想的な欠点を持っている。あの外見にあの性格ならばとんでもなくモテモテさんだったと思うのだが…いや待てよ、後の電話内容からするとお父んがその人格形成に大きく影を落としているのかもしれない。でも妹さんは割と普通でしたね。ちちのサイズとかも対照的にね。


Bパートのノッケからえらく気合の入った山本先生の寝起き作画によって「ああ、今回の主役はこの人だな」と判らせる、という演出/作画の技量や高し。部屋内の色調も「どっか神様でも光臨してんのと違うか」ってくらいに真っ白けなのも判りやすいなあ。


のだめカンタービレ フィナーレ・2話。千秋さんとの彼我の差にあせり、毎度の如くうきゃーとか言うてるのだめさんである。何とか説得したりほだしたりして一応のヨリは戻した千秋さんであるが、さてこの二人の歩む道はどうクロスし、離れてゆくことか。…彼の天使であるのだめさんは…天使…うん天使やね。まあいいや。


主役ののだめさんがAパートを受け持ったあとは、ルイさんのBパートでご機嫌を伺う。優等生で理詰めで向上心が強くて完璧なルイさんは、しかしオクレール先生の指導についていけないのである。ピアノはテキトーにしか教えてもらえないのに、料理についてはクッソ煩く口やかましい。「食事に興味ないの?」、だ。鬱屈したルイさんは母親に八つ当たり、ブルーな気分で街を歩くも…おなかがグゥ、である。


精神的な重圧や煩悶なんぞ、肉体的なハラヘリの前には一瞬で屈するものですな。多分、オクレール先生(や、のだめさん)にとっての音楽とは多分に肉体的なものなのだ。肉体的、官能的、腹が減ったり嬉しかったりピアノ弾いてる場合じゃなかったりするような(これはのだめさんだけだ)ものなのでしょうね。さて、ルイさんはちゃんと肉を切れるように…あるいはオクレール先生にピアノ教えてもらえるようになるや否や。


前シーズンもそうだったんだけど、やはりちょいと急ぎ足なトコは気にかかるか。ワシは純粋に先を楽しみで見てるんだけど、原作見て先を知ってる人にとっては「ああ、あのディテイルが!」とか残念な思いしてはったりするんでしょうかね。うーん、この分量で45分くらい余裕があればワシ的にエエ感じなのだけれど、まァそうもいかんわな。