大江戸ロケット/グレンラガン

大江戸ロケット18話。金さんの意図を縦読みで見つけたりパクロミのキツネ姐さんを引き込んだりして、みんなでおソラさんの救出にあたる話。うーんそらまあやっぱ、一つコトに向かって仲間皆が力を合わせる、てな展開はワクワクしますわな。にしても、水野忠邦ともただならん関係でありそうなご隠居がなんかすげえ。ほぼジョーカーキャラに近いな。平賀源内ってそんな人だっけ?


自らを犠牲にして仲間を助け、そしてそのことに見返りを求めないおソラさん。「驚いたろう? 私の姿を見て」と言われて言葉に詰まる清吉は情けなくも正直で、却って好感も持てようというものだ。その後の説得力の無い説得も彼らしくて良い。気合と勢いだけはあるんだよね。…一方の八丁堀のダンナはますますのダークサイド、清吉を後ろから狙撃するための「甘言」が上手すぎて感心する。コイツも美味しいキャラになってきたなあ。


天元突破グレンラガン26話。進化は暴走であり制御の利かぬ破滅の力である、故にそれは止められねばならぬ、と反螺旋者は言う。シモンはそれを心の底から理解しつつ、それでも抗う。「宇宙か女か」という反螺旋の問いかけはポラライズに近い詭弁。シモンは答えて「どっちもだ!」と叫ぶも、しかし彼の意識はあり得べき無限の並行世界へと飛ばされる、という。うーん、ワシはこっちの(ネタとしての)進化の方が腑に落ちるかな。ま、それはともかく。


ここで「タラレバの夢」に取り込まれるのはアリネタだけど、それを救うのがカミナさんである、ってのが一本スジが通っててよろしまんな。夢の中のカミナは当然シモンの心が生み出したもののはずだけど、並行世界がらみの展開だけに「ひょっとしてホンマのカミナさん(の分身)ではあるまいか?」という手触りもあって面白い。シモンが作り上げたカミナの姿か、カミナが影響を与えたシモンの心か。「背を越された」という判りやすいメタファーもグゥ。


サブキャラの夢もなんかエエけど(ロージェノム父さんの授業参観に笑ってしまった。似合うなオッサン)、妻と子を腕にかい抱くヴィラルの絵にはヤられたな。そうだよね、彼にとっては「子孫を残すこと」は絶対的にありえぬ夢なんだよね。その上で全てを一瞬で悟り、幻を振り切って現実へと向かう彼は流石の勇者王だった。


…あと、観測問題とかトンネル効果弾とかの踏み込んだ量力ディテイルを使った上で、「要するに確変ってことだ」と言い切るのがバカでエエなあ。んでええと、次回が最終回かな?