日記二題・花火とれんまん

●帰宅中の電車からチラチラと花火が見える。そーか本日は淀川花火だっけ。ハス向かいのお子さんが気付いて母ちゃんに花火だ花火だと報告している。そして大いに感動しつつ「すっげー、動いてる」と云。…なるほどねえ。写真や絵などでの知識が今この瞬間彼の中で上書きされたワケだ。そのうちごく近くでマジモン見られるとエエね。

●録画してあったNHKの「れんまん!」を見る。富士鷹…もとい藤田和日郎と炎…じゃない島本和彦がマンガ対決するってんで録画したのである。いやあ、こんなもんロハで鑑賞できるとはもったいないことだ。つーかホンマ仲いいなあんたら。

対決はまあ、本人たちによる感想戦見るだに、島本の繊細で考えを凝らすという面が負け方面に出ちゃったなって感じですか。普遍的なマンガ理論で挑んで序盤少々空回っちゃった島本と、大枠のマンガではなくこの「れんまん」という形式に対応した藤田の違いというか。ま、そんな細かいこと言わんでも、お二人さんの盛大なアングル見てればそれで十二分におもしれえんですけどね。

審査員に小池一夫御大がいらっしゃるってのがスゲエわな。このおっさンは今でも積極的にマンガ最前線に立つようなスーパー野郎なのは知ってたが、「ラストのコマは主人公を前に向かせた方が良かった」とかアンタ、的確にも程がある論評とかもう、恐れ入るですよ。マンガ好きなんだなあ。