らきすた/ぽてまよ/スカルマン/ヒロイック

らき☆すた最終話。「終わらない前夜祭」のままで終わるため、文化祭の幕開けでシメるというなかなか小賢しくもベストチョイスな終わり方でしたな。ラストでOPシーケンスに繋げてくるのも上手い。また、最終回ってことで動かし方(のプラン)も執拗気味なほどに細かくつけてあって画面密度が高かった。…白石さんEDはまあ、この作品らしい「マジな気分のままで終わらせない」というのがあって良かったんじゃないすかね。ええ。まあ。


総評。これはほとんどハルヒの時の感想とかぶるんだけど、ワタシにとってはちょっと作りこみすぎで入って行きにくい作品だったな。色々あるツッコミ所も「ほら、ここツッコんで下さいよ?」という意図が判りすぎて(んで出来自体はエエんだわこれがまた)、いわゆる作品の味としての脇の甘さ、「フラ」にとことん欠けるんだよね。…無論これはイチャモンに近い話で、なら見るなよッてなもんだろうけど、それでも見つづけさせる質の高さと構成の上手さは大概ではあった。


…てことで、最後まで部外者気分ながら「ようできた作品だな」とは思えました、という。あーでも、ほぼ出オチネタに近い状態だったのに延々と引っ張りまわされた立木文彦とくじらはちょっとかわいそうに思った。そこはもうちょっと工夫してあげようよ。


ぽてまよ22〜23話。こっちもラス前で割としっとり気味のお話。今までが今までなので余計にそういう印象が強かったですかね。Aパートの説明ナシでいきなりトウモロコシ畑という変則構成も余裕が感じられたし、Bパートの親と子の関係性に踏み込んだ(でもヘボいオチは忘れない)エピソード群も腑に落ちる。喜久子ナレーションがお母さんだったのね。


個人的には、Aパートでみかんに「誰から貰ったトウモロコシなの」と訊かれて答えず、そのままただ釘宮さんが寝てる絵を写す、という流れの作り方がなんか良かった。あとBパートの牛乳話もエエですね。…材料やネタは下品アリで構成は上品なのな。エエことやと思います。


スカルマン12話。サンテレビの野球延長によってどうしても3アニメ同時になっちゃう時間帯ができたので、すんませんがこの作品の前半が被害担当艦になりました。いや、今までこうならなかったのが不思議なくらいなんですけどね。なんか上手いこと間、間に入ってやってこれたのだよなあ。


てことでまあ、後半だけ見たのであんま言及するようなアレコレもないけど、流石にラス前だけあって派手な絵作り話作りになってて割と大変だったのじゃないでしょうかどうでしょうか。…しかしマヤさんはあのお母さんにそこまで感情移入してたっけ?


ヒロイック・エイジ24話。満身創痍でエリュシオンに着くも、はぐれ銀の人にカウンターパンチされてエライことになる話。今まで溜めに溜めてきた主砲発射のギミックも燃えたし、最後の最後まで全力で艦を持ち直そうとする艦長以下クルー達の「戦い」も手に汗握ったし。でもまあ、今回はマスコットのビーさんだよな。ワシ何故かずっと、彼は立体映像のアクセスアイコンか何かだと思ってたよ。主砲トリガー変形で「おお、物理実体なのか」と思ったほん後にあのシーンでしょ。「よく頑張ったな」ですよね。…最終回にはなんとか修理されてて欲しいものですが。


それにしてもこの作品は本当に、巨大構造物のスペクタクルの描き方が上手い。アイデアと見せ方の両方が良いんだよな。今回なら惑星全球を覆うシールドや球体オブジェクト、これらが展開したり移動したりする様はとても美しくてかつ異様。あとアルゴの「惑星軌道上から巨大戦艦が落下する」というムチャな絵も良かったなあ。大破とは言い条あれで構造保ってるのが凄いやな。