クイーンズ/バスカッシュ/けいおん

クイーンズブレイド 流浪の戦士・11話。カミナリお姉様とレイナさんがチョネチョネする話。「お前はちっとも変わっていない、責任も立場も!」と言いつつ剣戟を走らせるクローデットお姉様。責任だの何だのっちうゴタクはマイナスイメージではあるが、当然この「変わっていない」っちう修飾語は陽性にもなりえる。それはレイナさんの愚直で空気読めなくてブキッチョな…つまりまあ、主人公的属性が変わらないなあ、ってことだ。


てなワケで収まる所に収まった姉妹の構図である。水橋の妹さんの黒さが割とギャグ的なまんまなのがちと意外ながらこれはこれでエエかな、って感じ。いや、このあと急に真っ黒けっけなドロドロドラマになっても一向構いませんけどね。


雷雲属性なお姉様が剣を置いた時点で空が晴れる、っちうベタな演出も悪くないが、かたちち出しっぱなしなので常に半身がボカシ状態なお姉さまの絵、これまた妙にシュールで何かワシ好みでした。あと天使の人がリスティをメスゴリラ呼ばわりしてましたが、これは本家メスゴリラたる田中敦子お姉様へのオマージュなのですかね。ヤなオマージュだが。


バスカッシュ! 12話。おや、擬似2話構成にしてフェイクCM搭載のちょいとメタっぽい構造。ははあ、この作品もこんな感じのネタをやるのだな。てことで前半はマジシャンストリームアタックの3人さんとのバトル、後半はそのB面っぽい状況説明話。


Aパートのバトルは、15分アニメの(言い方は悪いが)ザコ敵として過不足のない手品キャラさんの立たせ方が割とワシ好みで良かった。種明かしが軒並み「えーそんなオチ?」というネタなのがいかにも手品の本質であり、しょーもないからこそ気付かないっちうのは正しくマジックだなあ、って感じ。ん、いいよいいよ。


Bパートは何やら今後の展開のゆるやかな仕込みっぽい話が色々と。アイドルさんたちのレゾンデートルは未だ伏せられたままだけど、どうやらロボバスケという枠に留まらぬ大きなものですよーという匂わせ方。てことはつまり、ダンさんの単純さ(イノセント)がそういう眉間しわ寄せ的世界構造をぶっ壊しつつ解決しちゃう、っちう流れなんだろうな。ま、この辺はおいおい、ってことで。


けいおん! 11話。サブタイ「ピンチ!」であり、メインはリツさんとミオさんのすれ違いドラマ。これがまあホンマ、ハタから見てたら実にどうでもいい原因の…ていうか原因はこれだ、とは本人たちですら特定し辛いような、些細で微妙な齟齬の積層であって、ああなんかよう判るなあ。


何がヘンなのかよく判らないままお互いにヘンになっていくその過程、そんな微妙な雰囲気をアニメとして画面に定着させる技量がなかなか見事でした。よう知らんけど、原作マンガではもっとハッキリとした見せ方で語られていたのと違うやろか。チリチリした雰囲気にどうしていいか判らず、ひたすらおろおろしてるだけのユイさんムギさんアズサさんがリアル。そしてそんな状況で「代替メンツ決めよう」と大鉈振り下ろしてくるアサミ先生がまた、ソレらしいキャラやなあ。結局あんまし役に立ってないのがエエな。


諸々のゴタゴタを、りっちゃん隊員の風邪に集約一本化してチャラとする「甘さ」もよろしい。ま、次週最終回の予告見るとまだいろいろありそうですが。あと、ユイさんはホンマ、楽器という存在に向いてないズボラさであってかなんなあ。かわいくてよかったね! うん! とてもよし!