おお振り/地球へ…/電脳コイル

おおきく振りかぶって12話。ナイン達は練習漬けの日々である。どのような練習方法なのか、どのくらいの練習量なのか、そして彼らはどのように感じて練習しているのか。直接的な説明描写を抑えつつ、それらの雰囲気を雄弁に語る一連のシーケンスは見事。んでやっぱりメガネ先生のメンタル説法は実に胡散臭ェなオイ。ここぞの時に緊張するのも大事なことでごんすよ?


新視点キャラとしての浜田さん。割とニュートラルな立場で見てくれているのでバランスがよいが、この人にももう少し因縁は存在しそうですね。んで、モモカンさんの手握り見つめメソッドにずっぽし嵌って「なんか俺、ヘンな感じに楽しいぞ!」と吼える彼は青春である。多分それは吊り橋効果の変形だ。いや、それで充分なのですがね。


それと、「サードにランナーが居る」ことを利用した訓練してましたけど、あのやり方ではランナーじゃなくて「巨乳を見ること」が心理的トリガーになりそうでちと心配である。いや、それで充分でもあるんですがね。ある意味。


地球へ…・13話。頼んないヒヨッコどもを引き連れてキースさんはナスカへと来襲する。案の定アッサリ見捨てられ、ジョミーさんを相手に精神的死闘を演じ、ボロボロの状態で拷問もどきにかけられるキースさんはかわいそうである。ってェか、行動パターンだけ見てたらジョミーさんはやっぱし王道悪役だよな。苦しむキースさんを前に「もっとだもっとだ」と叫ぶジョミーさんは貫禄充分であった。


ジョミーvsキースのサイコバトルシーンは、それほど凝った作画ではなかったものの、タイミングやカットの組み立てが上手くてかなり緊張感があったな。あと、成田剣の人が秘書っぽい人とイチャイチャするシーンが唐突に生臭くてなんかエかった。


電脳コイル8話。夏祭りでゴーであって浴衣でヒューである。ハラケンとヤサコに妙なフラグが立ち、ダイチとフミエの関係は若々しくもつれ、んでもってイサコ様は彼らの頭上に君臨されるのである。ま、今回の主役はダイチさんやね。バカで純情でスットコドッコイ。アンビバレンツに引き裂かれつつ、さて元オヤビンたる矜持をいかに示さんか。


舞台が縁日ってことで女子の浴衣フェチ視線に特化した回ではある。女の子が登場してくるたんびに脚から顔へパンしてきゃらーん、っていうランニングギャグ(ギャグ?)がキマってましたな。彼女達に振り回されっぱなしの野郎ども(主にダイチ)さんがかわいらしいぜ。「い、一緒に果し合いに行きませんか!」。サイコー。


その中にあって一人で影を持ち込んでいるハラケンさんも面白い。今のところまだ「何となく」である不穏な要素は、主に彼を軸として展開されている。野田順のオバサンが色々と引っ掻き回してはくれそうだけどね。うーん、普通に楽しいやな。