おお振り/地球へ…/電脳コイル

おおきく振りかぶって10話。相変わらず女々っちい性格ながら投手への執着も強い三橋さんである。このめんどくせえ性格とやっていくには大概な度量が要りそうな気がするが、チームはみんなエエ奴ばかりである。ってェかエエ奴過ぎるな。…宇宙時代のビジネスとして、クルーの共通の敵となり結束力を促す「にくまれ屋」ってのがありましたが(藤子Fだ)、その逆みたいな扱いでんな。「慰められ屋」。


勉強会にかこつけてテメエの誕生日を祝ってもらおうとするヘタレ三橋さん話の直後に、誰も真似のできない投球術エピソードを持ってくることで「ああ、やっぱこの子は俺らが居ないとダメなんだダメなんだ」てな流れに持ってくのは上手いな。まァ仲良くやってって欲しいものである。あとおさげモモカンさんがなんだか良かった。化粧っ気の無いサバサバ姐さん(でも巨乳)としてのおさげ髪。おお。


地球へ…・11話。ナスカというこの新天地に根付こうとする若者たち、地球を目指すべきだと焦る長老連。各々の言い分は各々に正当性がある。彼らの齟齬はいかに埋められるべきか…って、前回の時点でコンセンサス取れてなかったんかい! 秋元羊介ジジイの怒り具合ったら「別の勢力がある」てな生易しいもんじゃなかったぞ? そら若手も反発するやろなあ。


出産の苦しみと充足感の思念を共有することで(…って、何気にすんげえアイデアだな)、結局はお互いに歩み寄りを見せる両者ではある。そこへ水を注す事態としての操られサムさん来訪だけど、いやー…なんか散々な扱いやな。あまりにもあっけない退場に落涙であるよな、と思ったら予告で出てきた。死んでなかったと思いたいねえ。


ジョミーさんと船長さん、両方に「あせあせ」シーンがあったのはわざとかしらん。ジョミーさんもそうだけど、なまじ声があの小杉ボイスであるために船長さんのデレモードの方が落差があっておもろかったなあ。頬を染めるな染めるな。


電脳コイル6話。前回が4話ってのは書き間違いね。ヤサコとフミエのバカ自由研究でご一席である。うーん、いかにも「過ぎ去りし一夏の冒険」てな視点の話で話が進むのだけれど、これって当該年齢のおガキ様たちの目にはどう映るのかしらね。ワシらは「ああ、あったあった」って感じで頬が緩みっ放しなのであるが。サーチマトンの干渉条件や索敵範囲を調べる実験とか、なんかワシも入れて入れてって気分でございましたよ。楽しそうやなー。


一方で大人の世界もバカでございまして、サッチーが病院や神社に入ってこれないのは「縦割り行政で担当省庁が違うから」というバカが素晴らしく良い。現場の人は大変やね。


フミエさんが一足飛びに「ハラケンは悪だ」って言うのがどうも妙だったけど、その理由とハラケンとの和解話が至極妥当だったのでなるほど、であった。しかし「イリーガルによる死者」てな結構生々しい話も出てきて、やろうと思えば今後かなりダークな味付けもできそうな気がする。どうでしょうね。とりあえず正体バレバレであった「おばさん」の、メガネ+黒ライダースーツ姿に萌えておくとしよう。…17歳かあ。別に+10歳でもかまわんのだけどな個人的には。