おお振り/地球へ…/電脳コイル

おおきく振りかぶって9話。榛名さんは力でねじ伏せるタイプのピッチャーである。そして「投手の資質」たるオレ様度合いは非常に高い。阿部さんはそのことが気に入らず、「最低のピッチャー」であるという印象しか持っていない。しかし榛名さんの側からは、どうか。


榛名は現チームメイトとは良好な関係を保っているようで、実は中学時代の阿部にその遠因があるらしい。意識には上っていないけれど、それ故に榛名にとって阿部のイメージは悪くない、と。「人の数だけ真実はある」…とも言えるけど、まァ踏んだ側と踏まれた側の意識差ではあるよな。阿部さんがただ踏まれてきただけとは思えんけどさ。この二人の捻れちゃった関係が、実戦でどうなっていくのかは楽しみですな。


あいかわらず作画は丁寧そのもの。野球中継で良く見る「ピッチャーナメでバッターボックスを映す」アングルで、榛名さんの球がキュッと曲がってるのが判るんだよな。かっこええ。それだけに、本気榛名さんの投球の必殺技っぽいケレン絵がなかなか効果的だったですよ。


地球へ…・10話。久々のミュウ側視点。なかなか地球が見つかんなくてモチベーション下がりっ放しのミュウたちだが、ジョミーさんは「そうだみんなでしぇっくすしたらええんじゃないか」と思い立ったので地球を諦めました、という話。…地球探しの目的ってそういうことだっけ? まいいや。とりあえずヘテロクロミア航海長の「戦士か。いいじゃん!」てな男前ぶりが良かったです。


…なるほど、結局人間達を大混乱に陥れた精神攻撃のワケは「単なるおっちょこちょい」ってことでございましたか。お互いに災難やなあ。つかの間の安息を見つけつつあるミュウ側の一方、人間側にはイヤミメガネ男とか離脱メガネ娘とかが再登場してきてまた一波乱ありそうではある。


昔の「地球へ…」のDVDのCMやってました。これはこれで味がありそうです。ワシ見たことねえや。てーらーへー、の歌はなんかエエ感じに古くて好みかも。


電脳コイル4話。イサコに引かれて電脳寺参り。未だよく判んねえイサコさんの意図の元、掌の上でエエように踊りまくりな御一統さん(主にダイチさんたち)。結局組織ごと(喜んで)乗っ取られちゃう黒客クラブの面々であり、まァ幸せな奴らではある。うーん、イサコさんのS度合いも結構好みかも。…んで、やっぱりフミエさんは覗き見なのな。これはひょっとして徹底してそういうキャラってことなのかしらん。


一見ボーっとしてて捉え所のないハラケンさんがなんかエエキャラで、無愛想とツーカーの間くらいの微妙な間がかなり捨てがたい。パクロミキャラとしては少し珍しいタイプかな。どうでもいいが、デンパとガチャギリという手下たちの名前の古臭さも捨てがたいです。ガチャギリて。…こいつ、ヘボ傭兵っぽくてなんかエエな。


大違井行きバスの次は津彼田神社行き、てなヘボギャグは楽しい。…しかし何でバス墓場なんだろね。あからさまでない妙なディテイルが多いので、検証しがいのある作品なんだろうな。めんどくさいのでワタシはただ見てるだけですが。