偽物語/宇宙海賊

●新番組・偽物語。前シーズンたる化物語は視聴済み。さて今回は…ってまあ、この原作者の作品らしくいきなりかつメタかつ饒舌なるアバンからスタート。なんせ主人公のアララギさんがヒロインのガハラさんに拉致監禁されてる、ってのがファーストシーンだものね。ガハラさん曰くこの拉致行為はアララギさんを護るためのものだそうで、当然怪異がらみのことではありましょうが、さてどうなるやら。そしてガハラさんらしい極まった言葉攻めとイジリによるアララギさんイジメが満載であり、前シーズンまでで彼らの付き合い方を見た者にとっては「ああ楽しそうですね」とまあそんな印象の出てくる状況である。…変態め。


アバン終わって本編、といってもお話はちっとも進まない。基本的にアララギさんが八九寺さん相手に益体もない言葉遊び(とひどいセクハラ)を延々やってるだけで終わってしまう。無論このエピソードが後々何らかの物語的役目を果たすのは間違いなかろうが、まァ…別に単なるフィラーでもワシは困らない。バカでよろしかったしね。てことでうん、相変わらず新房的演出はクセが強くて個人的にちと乗りにくいところもあるけれど、やっぱ「以前見て楽しかった作品の続編」っちう単純な快楽性はガッツリありますしね。今回もメタ的含めて楽しませてもらうとしましょう。


声の出演は前シーズン引き続きで違和感ナシ、画面作りもそのまんま。じわじわと舐めるようにカメラを動かし、作画スタッフにめんどくさい作業を強いるヤリクチも健在ですな。…見てるこっちは楽しいけど、作るほうはしんどいやろなあ。手加減したげて手加減。


●新番組・モーレツ宇宙海賊。このタイトルと笹本祐一原作と佐藤竜雄監督という前情報からぼんやりと得られていた印象、想像、ああその期待をちっとも裏切らないアニメである。よう判らんが小市民的要素もある未来/宇宙世界にて、お嬢さんがスペオペするお話という…うううーーーん! 古臭い、古臭いぞ! テンポといいキャラの立たせ方といい、落ち着きと定番の中に感じられる90年代臭。よし。


てことで、いろんな運命のチョネチョネによりいきなし海賊船船長とならされちまいそうになるマリカさんの物語。七人の侍っぽい理由により私掠船免状という16世紀っぽいシステムができあがっちょる宇宙時代のある星にて、見たこともなかった親父が死んだら実は船長さんだったのでお前に相続するわ、というところまでトントントンと話が進む。今のところはまだ導入部、これからどんなフォーマットになるかは判らんが、流石手練の監督でありとても視聴しやすい。ふうむ、このまま行くなら余は満足であるよ。てことで視聴してみよう。


主人公マリカさんに小松未可子さん。ヒーローマンからこっち着々と声優してるようで善哉。んでもって今期も引っ張りだこの花澤さんですが…初見でものすげえコールドハートっぽいキャラでして、ははあこれから打ち解けてゆくまでが楽しみだなと思ったらパフェでいきなし陥落したぞ。早いなオイ! かわいいな! えー、まあ、そんなとこで。


●ダメだ、ガンダムはギブアップ。ちょっとこの周辺にアニメ多すぎる。すんませんねえ。