バイオレンス街角

●久しぶりに納豆を見かけたので確保した。それでも「次回入荷未定」とポップが出ており、この近辺は軒並み品薄みたい。そないミーハーな土地柄だっけ。まいいや、今回は買えたので満足であります。また朝飯に納豆が喰える。


何の気なしにお菓子コーナーを見ているとポップコーンが売っていた。それがただごっちゃおまへんねん。袋に書いてあるにはこのポップコーン「ニラ風味」だそうだ。…なるほどこれは新機軸。ちょいと癖のある味ながら、中華風フレイバーのポップコーンってのは案外旨いかも知れぬ。また話のネタに買ってみよう。


と思って手にとったら、重なりあってて見えなかった部分が見えた。「バ」の字が隠れていた。ああ、そらそうやな。そんな息くっさいポップコーンなんかあるはずが無かろう。当たり前じゃないか、「バニラ風味」に決まっている。…一人納得して悦に入ってたワシがバカみたいである。


ここで「一文字隠れていたので意外な文言が!」ってな話につなげればいいんだろうが、ド定番の「パチンコ」の一文字が消えていて別の単語になっていた、ってのしか思いつかなかったのでこの話ここまで。無論、「パンコ」のことを言っているのであるよ?


●先日書いた「血を吐くおっさん」の踏み切りを通りかかる。見れば馬鹿でかい血痕がそこここに、乾いて薄暗い染みとなっていた。…生々しいなあ。あのお方はどうされたのやら。


昔々、そうワタシが大学の頃ほどの昔。この近所に住んでいた友人ちに宿泊した翌朝、この近辺を歩いて自宅に戻っていた。九時前ってことでちょっと遅めの通勤者が歩いていたのだが、どうも人の流れが妙ちきりんだった。少し先の辺りで、明らかに人の流れが大きく分かれている。不審に思ったが、その地点に行き当たったら良く判った。


向こうから一人のハゲおっさんが歩いてくるのだ。ぶつぶつ言いつつしきりに首を捻っている。それはいいのだが、問題はその風体。右手にドでかい包丁を握り、だらしなく着くずした服は血まみれ。そんなおっさんが道の真ん中を歩いてきてみ? そらモーセが海を割る如く、人の群れも割れちゃいますわな。


そっからしばらくの間、新聞やらTVやらのローカル欄を注視してたんだけど…それらしいニュースは見当たらなかったなあ。何だったのだろうかアレ。ちょっとマヌケな肉屋さんとか、そういうの?