パンプキン/すもも

●ちょっと風邪の揺り戻しが来たみたい…。でもアニメは見る。


パンプキン・シザーズ13話。もう今時こっ恥ずかしいくらいのドストレートなローマの休日話。一つ一つのディテイルや基本的な話の進め方など、「絶対に定型からは外れません」という強い強い意思を感じる。…あァ、姫様が意外と腹黒、ってのは今っぽいかな。


強烈に「典型」を意識してるのはそのキャスティングでも明らかですなあ。青野武のじいやに斎藤千和の姫様じゃぜ? ほとんど一瞬で顔が浮かんでくるようではないか。あと今回も少尉殿がほとんど絡んでこないので、すたこらさっさと話が進む進む。主役にして擾乱役なのだな、かの女史は。


まその、常に高圧的に出て弱みを握るが最善手、と固く信じているお姫様には、感情的に怒るんじゃなくてちゃァんと「いやいや下手に出る事が最大利益をもたらす場合があるんですよ、特に一期一会の状況下に無い場合はね」とゲーム理論っぽく説いたほうが判りやすいのではないかな…と思ったら、最後に自分だけでその結論に至ってました。流石千和姫、抜け目が無い。


すもももももも12話。野郎どもが風邪引いてさてどうなる、でここまでギャグを転がせられるのはキャラが立ってる証拠だろうなあ。とにかく徹頭徹尾安っすい描写のつるべ打ちで、ちょっとフラフラしてきたよ。いや、ワタシの風邪のせいだけじゃなく。


パースの無い真横位置での入れ替わりギャグとか、あの辺はもう完全にドリフですよな。判りやすく仕込んでおいてこの上なく下世話にバラすやり口も、相当堂にいってきている。断崖絶壁の薬草取りに行って、実はバスでの直通ルートがありました…って、もう気持ちよく突っ込ましてもらえていっそ有難い。


このノリでどんどん進んでいってくれると有難いんだけど、どーかなー、最終2話くらいで急にシリアス展開になったりしないよね? ね?