パンプキン/のだめ/すもも

パンプキン・シザーズ15話。前回話数間違えたみたい。ともかく承前、パイロマニアック男からの脱出だけど、これはなんちうかウヤムヤで終わってしまう。あの増水措置は水道局の差し金かな? 火炎放射で熱いわーい、水責めで冷たいわーい…ちうてワシ、ふっと焼き豆腐思い出してン。とまあ理解しづらいボケをかましてみるが、どうか。


とりあえずなんかヘンな構造のお話でして、そらまあお涙頂戴もよろしいんですが、あまりに手前勝手な盛り上がり方を強要されるのでちとノリ方に困った。民衆蜂起させるために娘をレイプしかける…ってのなあ、以前そういう目に遭いかけた女性にやらせることじゃないだろ。オレルドさんよう、あんた曲がりなりにも「フェミニスト」(括弧つき)じゃろ?


その後のチンピラ局員の改心にしても、どーも作為臭が濃くて素直に見られなかった。自らの身を焦がしつつ周囲を火で埋め尽くす、という火炎放射男のディテイルは面白かったですけどね。あと、少尉殿は相変わらず「吶喊せよ」言うたり「隙を見せるな」言うたり、無謀なんか注意深いんかよく判らんなあ。


●新番組・のだめカンタービレ。原作・ドラマともにほぼ見ていないし、ノイタミナ枠の作品も経験値が薄い。てなことでどんなもんかな、と見てみたんですがね。…あ、OPが前半切れてた。ちゃんと放送時間確認しとこ。


ああ、これは入りやすいな。軽くてテンポの良い作り方で、初見の人にもとても優しいや。お話自体も、ほぼイディオサヴァンに近いのだめさんの個性が強烈で良いフック。ゴミ屋敷状態ってのは流石に困るが、こういうパーソナリティのキャラって好感持てるなあ。あと音ギャグ。「たった二小節で間違うな!」の脱力ギャグは実際に演奏されるとやたら効果高かった。笑ってしまいましたよ。これはマンガでは難しいクスグリやなあ。


キャスティング、抜けまくってて憎めないへっぽこキャラとしての川澄綾子、ってのは最近珍しいかもしれませんな。事前に思ってたより遥かにイイ感じでした。関智一は(ほとんど一人芝居に近い)狂言回しとして大奮闘状態だなあ。


うん、特にエッジの立った作品じゃないけど、マジメな作りで見やすかった。へらへらと楽しんで見させていただきます。…あ、あと一つ。ピアノ弾いてる手の絵、アレはひょっとしてトゥーンシェードのCGかな? 正確かも知れんがちょっと固かった。ま、毎度々々面倒な手の動き作画するわけにもいかんか。


すもももももも13話。OPとED変更。ちょっと古臭いポップさが、この能天気な作品にフィットしてますな。歌自体も可愛くてよろしい。ただ、これは原作からしてそうなんだろうけど、新コスチュームとかシルエットな敵キャラとか、なんか半年目のヒーロー特撮モノみたいな感じなのがちょっと可笑しかった。


さて本編は井上喜久子声のちちでか教師が来襲の巻。ちちをナメて(誤解を招きまくる表現だな)孝士さんを映す、というショットの多用でこのキャラの扱いが判りますね。正面はちち谷間、後姿はケツ溝を忘れないステキキャラ。


前半はそれでも定番展開が少々タルかったんだけど、後半ははじけましたな。リクツや整合性なんてものには丁重にお引取り頂いて、豪腕な頭悪シナリオを延々ブチかます。ああ、ひどい。時ならぬ嵐に飛んできた家を、蹴りイッパツで両断するに至って降参した。妥当さが毛ほども見当たらないんだもん。参りました。


何だかんだでこの(バカ)レヴェルを保ってる脚本には感心するなあ。とても高い評価をあげていきたい。ああ、ひどい。