ギガンティック/ウエルベール/銀魂

機神大戦ギガンティック・フォーミュラ9話。この「覗きシリーズ」どうやらマジで続くらしい。大丈夫かいなしかし。とりあえずまあ、前回の英国のお相手たる仏国の事情でご一席。


中合わせだった英国パイロットとは対照的に、向かい合わせのコクピットに身を収める血の繋がらぬ兄妹たち。…ってェか、兄貴の顔がほぼ妹の股間辺りにある設計とはどういうこったい。あざといあざとい! この妹キャラさんがまた、幼少時のほっぺたっ娘加減がものすごいのよ。良いことです。


とまあ、ディテイルは狙い過多でエエのだけれど、語られる物語の根幹自体はやっぱり陳腐なんだよな。どうもその辺で安易な印象を受けてしまう。ロボ描写も今回は、「画面がフラッシュしたら地面に大穴があいてた」とか「敵が向かってきても頭部つぶされるまで回避しない」とか、動かすのがめんどくさいのかってくらいの立ちんぼバトルでイマイチ振るわず。うーん、ちと苦しい。陳腐もベタもエエけれど、それをちょっとだけ芸にして欲しい感じでござるよ。


ウエルベールの物語9話。些細なことから仲たがいのお二人である。危機を克服して更なる強き絆になる、って狙いは良く判りますが、その危機の作り方がちょいとユルすぎたかな。


盗みのニュースと宝石の入手を「タイミングが良すぎる」と疑う姫様だけど、ティナの話も筋が通ってる上にですね、問題はその「タイミング」ですよ。盗まないよと約束した直後の事件ですぜ。疑いのアレコレも判るが、そこは話を聞いてあげるってのが今までの姫様の行動じゃねえかな。うーん、話を作るために「キャラの人格の連続性」が失われていたような気がする。


それにしても何だな、どっちにしても危機感の薄い流れではあるわな。船便一日ずらして平気なのかえ? あと、この国にも指きりげんまんの風習があんのね。


銀魂59話。開始早々いきなりの、なんだかものすげえアクション立ち回りに目を奪われてしまった。このアニメたまにこーゆーのがあるから侮れない。作画スタッフを見るに薮野浩二に竹内哲也かみちゅゥなスタッフ名があり。なるほどねえ、だ。その他は(作監も含めて)主に海外のスタッフのようだが、全体で見てもそないアラの無い作画状況であって良ござんした。…フーム、平成009の頃とは隔世の感がありますでござるな。


てことでシリアス編は続くのである。結構重苦しいモチーフを扱いながら、それでもしょーもねーギャグを差し込んでくるバイタリティは興味深い。ま、この作品は状況によってギャグをすっぱり抜いたりする融通性はあるけどね。あーあと、刀鍛冶娘の、銀さんへの迷惑を労わってるように見えてその実「兄貴と刀の道」しか気にしてないようなマッドぶりが光ってましたです。やっぱあの兄にしてこの妹だわいな。