ラグーン/パンプキン/すもも

ブラックラグーン23話。バラライカは本腰を入れる。彼女の手勢にかかればヤクーザなんぞは子供の喧嘩。最後に残るはお嬢と銀次、さて如何なる技をば振るうのか。どうなのか。ボニーとクライド気分で楽しんでる場合じゃねえぞ。


ちょいと不安定な絵だったかなあ。まあ、それほどアクションに凝った回ではなかったし、これは想定内ってとこですかね。


ロックさんの覚悟を示す台詞としての「趣味」は面白い。確かに、生きていく術を追求する上で裏世界も表世界も同じようなモンではある。最後に決める要素は各々あろうが、ロックさんにとっては「趣味」であったと。そらバラライカさんも笑いましょうて。シュミの世界は怖うござるからな。


一方でレヴィの語る覚悟…死人であることは最強であること…ってのはアレだ、葉隠の思想に近おますな。ブシドーと言い換えてもいいし、「花の慶次」的な強さでもいいか。ま何だな、皆さんアトクサレ無くドカンと行って頂戴さ。


パンプキン・シザーズ11話。少尉殿ご用心、誘拐されて大騒動の巻。兄の仇を文書で晴らさんとする妹はヨシとして、誘拐してどうするつもりなのかまだ判らんな。


何度も言うように「臆面も無く正義を振りかざす」点は少尉殿の美点の一つである。力なき正義は意味がないと言うが、彼女にはちゃんと伍長殿という力がある(あと家柄)。そして伍長殿はっちうと、自分に無い「意志」を彼女に代行してもらっているワケだ。今回その関係が引き裂かれましたよ、さて、てなとこで。


後半の少尉殿と妹さんの会話、お互いに理解できるしまたイラつく、というバランスのとりかたがなかなか。そこに割って入る「家族を使った脅し」という行為のタイミングも良い。生々しいゲスっぽさ、に見えるよね。…わざわざリスクの高い誘拐行為する必要があるかどうかは別として、ですが。


すもももももも10話。先週に引き続き平野綾いいんちょフィーチャーで頑張っていらっしゃるなあ。孝士さんを見捨てたように見えた不良エピソードにもフォローが入った。ま結局「服が恥ずかしくて見捨てた」ことには変わりねえのですがね。


ギャグの畳み掛けテンポは上々だけど、なんかそのう、勘違い筋肉バカがチョッカイかけてきてあら大変、ってパターンは前アークとおんなじ趣向であってちょっと退屈ではあった。あと、絵のキレもイマイチだったかも。


素性を隠す苦しみのいいんちょの「真実の境界線」という想像は面白かったっすな。そーか、みんな揃いも揃って変人ばっかか。そうだよな。あと、ボーっとしてつい体育で驚異の高得点、ってのはバキと同レベルだやーいやーい。