パンプキン/のだめ/すもも

パンプキン・シザーズ17話。炎の隧道物語は一応のシメ。軍による麻薬販売とか謎の武器結社とか非人道的生体実験とか、もろもろの怪物たちはその尻尾しか見せない。全ては昏き隧道の闇とともに。


前回に引き続き、どうも場当たり的な行動しかとらない人(=脚本)ばかりなので感情移入しにくい。アリス少尉殿は何のためにでかい剣をぶん回してるのか? 一課特殊部隊を足止めするためじゃなかったっけ? じゃその一課が伍長たちを追うでもなく、ボケーっと雁首揃えてボス対アリスの試合を眺めてるだけなのは何故? 「ふははは、我々は囮だ!」ってねえ、あんたらがさっさと動いてれば別働隊なんか要らんでしょうに。第一、陽動作戦部隊を展開するってことは三課介入が前提の作戦だったのか? バカな。


軍の部署同士で斬り合いするという軍法会議モノの大騒動の割には、どうやらお咎めなしっぽい流れになってるのも何だか軽いなあ。キャラの行動や話の流れが、「語りたいこと」に隷属させられてて不自然続きなのがすごく気になった。その「語りたいこと」である火吹き男話自体は面白かったけど。目の前で崩れていく同胞という絵はそのまま、前々回の人間焼却描写に繋がるショッカーですな。


余談。一課隊員の紅一点はあれ、植田佳奈だっけ? まさかステッキンとは仮の顔…とかじゃないよね? あと、巨大なワイヤカッターみたいなの掲げて逆光になってる伍長殿の絵、なんかバーニングの宣伝ポスターに見えました。怖ェ。


のだめカンタービレ3話。アフロヒゲのオカマさん登場の巻。なんか変人キャラ大図鑑みたいになってきたな。のだめさんの三角関係の新たな相手がこの兄さん…兄さん? まいいや、このお人であるが、つくづくかわいそうなのはこんなのに巻き込まれていく千秋さんではある。結局本人も満更じゃなさそうだけど。


相変わらずのだめさんの言動が楽しくてなんかファンであるなあ。他人の弁当喰って怒られて、そんなこともう止めろと言われて「それは約束できません!」と高らかに宣言するのが良かった。そーか、そこは譲れないか。ホンマに身近にいたら張っ倒したくなりそうではありますがね。


アフロの人はちょいとキャラ性が先走りすぎてて、作為っぽく見えちゃったのは少し残念。今後キャラクタの厚みが増していくんだろうけど、今回はまだ上滑り気味だったかな。「ティンパニは一人じゃできない」という憂鬱は、そのジャンルの人にしか判らんことで興味深かったなあ。そういやそうだ。シンバルをやってる人はどうなんかな。シンバラー?


すもももももも15話。ウサギのストリートミュージシャン娘はやはり武闘家である。ちょっと言語に不自由しているコワモテさんとの悲恋物語…って大層なもんでもないか。専用エンディングまで作ってもらってますが、ちょっと微妙なフィーチャー回ではあったなあ。み〜こさん、という方ですか。へえ。


話自体は毎度のベタベタ脚本でしてそれだけ。ま、孝士殿を暗殺するのに、わざわざ当て身気絶させて十字架にくくりつける理由は良く判らんが。あと、孝士殿の首にワイヤ巻きつけて「さあ殺そう」って瞬間にももこさんにぶっ飛ばされてたが…見事に首チョンパだよな、あれ。


ウサギお嬢さんはやたらキャッチーなデザインで良いです。何かにつけてぷらぷら動く触覚髪がかわいい。それを上に跳ね上げたらウサギ耳になる、というギミックもベタで良かった。