ラグーン/パンプキン/すもも

●でもアニメは見る。


ブラックラグーン最終話。なんとなくもう一二話あるような感覚で居たので、あれまって感じでした。ちうことでまあ、トーキョーヤクザWARSアークは終結バラライカさんは終始余裕のままに暴れ倒し、そして引いてゆく。お嬢と銀次はただ、自らが敷いた破滅へのレールを進むのみ。ある意味予定調和、でありますな。


ロックはやっぱし「境界上に立ち続ける」ことを選択した。あ、やっぱその方が作劇場もオモロイよね。そのロックから見たお嬢の評である「頭が良すぎた」ってのも割と我が意を得たのでヨシとする。流石に今回のお嬢は、頭がいいってェよりは破滅美に酔い気味な人に見えましたがね。


…って、途中の文民警官役が秋元羊介立木文彦かよ。なんちうピンポイント起用やねん。声だけならバラライカ姐さんともヤりあえそうな勢いなんだけどな。


総評…って、多分前回も言ったけどぜんぜん終わってないなあ。単にヤクザアークが終わりましたよ、てな感じにしか仕上げていない。原作がたまり次第(そして資金とファンの声がフォローし次第)また3rdシーズンを作れそうな感じ。


ま、そういうカタルシスは置いとくと、前シーズンの期待にキッチリとお応えした良作だったと思います。狂気の双子シリーズでガツンとカマし、パンモロジェーンでちょいと抜き、ヤクザVシネでじっくり〆る…という、各々のアークのつりあいも個人的には好きだった。


しかしアレだんな、B級アクションテイストをアニメでキッチリと出そうと思ったら、A級な体制が要るのな。基本的にアニメってのは何でも乗っけられる手法だけど、そのエミュレートには少々普通の映像作品とは違う手間がかかる。そういう意味では、なかなか贅沢な作品だったと思う。うん、これはまた見たいや。


パンプキン・シザーズ12話。前回少尉殿を家族写真で脅し始めた時には「それでどうすんだ?」って思ったけど、今回あっさり開放されてた。え? 何? 前回のヒキは何だったの? 多分見返したら判るんだろうけど、いいやもう。


つーことで、内部告発文書をめぐってやさぐれブン屋やチンピラコンビが死ぬ話。どうも回り道の多い芸風の話で、筋のベクトルがフラフラすんのでちと困った。結局あのショート妹の人は特に目算も無く士官誘拐をやっちゃったってこと? なんのお咎めもなし(「暖かいもみ消し工作」のディテイルもなし)ってのはスゲエな。


伍長殿のパーフェクトソルジャーに対応するようなMIB+両手仕込みナイフの刺客にはちと笑いました。案の定奥歯の毒薬で自殺するのである。これは意図して陳腐設定を使ってるな。あと、少尉殿が「勝利のためには一旦引くことも必要だ」つった時には、周りの人がちゃんと「あんたが言いな!」ってツッコんでやらんと。ボケ放置は少尉殿がかわいそうであるよ。


すもももももも11話。本人も言う通り、通算三度目のこの状況。唯一の武器である口先三寸が通じない、という捻りは良かった…ってまあ、武闘家をことさらに阿呆キャラに書くのがエエかどうかは置いといて。いいけど。エエんかい。


ちうことで平野綾いいんちょの羞恥プレイ拳が全開するヨの巻。またひとっかけらの説得力も無いリクツでストリップさせられるいいんちょが見所、なんだろうけど、ちょーっと満を持しすぎたキライはあるか。途中で間延びしてしまった。どうせヒネリも何も無い話なんだし(貶してない)、パカパカンとテンポ良く行きたかった気はするな。


しかしまー、みんな言ってることだろうけど、脱げば脱ぐほど強くなる…ってのはバトルスキンパニックやね。あと、今回は孝士さんの序盤のツッコみ演技が冴えててよござんした。もしもし? こらー。