パンプキン/のだめ/すもも

パンプキン・シザーズ20話。市民革命すんべそうすんべ、ってことで舞踏会に殴りこみの貧民達である。とりあえずこの場をなんとかしなきゃならんので、少尉殿は中ボスの茶風林に手袋を投げつけるのであった、で続く。…うん、こりゃ一方的な勝負になるわな。


護るべき市民に襲われた伍長の「これが! これが俺が身を捨てて護ろうとした人間の姿か!」な苦悩とか、他にどうしようもない市民ゲリラと豪奢華麗な貴族達の対比とか、そういう描写はよく出てたと思いました。また、戦車にゃ強いが市民には殺されかけちゃう伍長、相手の言動に目ざとく人間性を見る少尉殿、というそれぞれのキャラ作りも面白かった。


…それだけに、妙に念の入ったおっぱいギャグとか、騒動の真っ只中で暴露記事の種明かしをするオレルドとかが気になった。緊張感ねえなあ。後者なんか、バックにちょっとドタバタ音を入れておくだけでだいぶ違うと思うんだけど。ゲリラの人みんなシーンとしてんだもんな。


次回は一課の方々がどうからんでくるか、でしょうかね。予告にはなんか陰険メガネな人が出てましたが、アイツが一課の人かしら?


のだめカンタービレ6話。シュトレーゼマンの薫陶(だか何だか)を受け、千秋さんはなんとか頼れる指揮者への一歩を歩みだす…かに見えたが、なまじっかイケメンだったのでダメになりました、というお話。あと貧乏転落娘の能登麻美子登場。


いやー…くっだらねーなー。本人達にとっては大変な事態がどんどん起こってるんだけど、阿呆な原因であったりフニャけた展開であったりで、ハタで見てる分には実に楽しい。ちゅーか、のだめさんはホンッマにオケのマスコット、それ以上でもそれ以下でもないという描かれ方なのな。それであんなけ存在感があるんだから大したものだ。


千秋さんとのだめさんの痴話喧嘩もどきシーンで、ハート型のワイプ使ってたのにもヤられた。どうしても深刻にしたくないようですね。エエことだと思います…って、能登のダメ父親、小杉十郎太ァ!? うわー、判らなかったよ。スタッフロール見て慌てて巻きもどしちゃった。この人のこんなバカ演技初めて見たかも。小川真司ともども、楽しそうでえーなー。


すもももももも18話。家が燃えたのでアパートに引っ越してきて闇鍋する話。初っ端からエライ勢いで話が進む上に、これまた加速度的に下らない方向へ進むので正しいなあと思った。もう何だ、話の構造自体も闇鍋状態に近いですよ。


一階二階と天井裏の「上下左右」みたいなアパートのあいさつ回りとか、極端に単純化された舞台設定が潔い。そらまあ、あんなぐだぐだ演出にするんだからせめて舞台くらいは判りやすくせんとね。バカネタにバカアクションにバカお色気にという畳みかけの先、闇鍋を挟んで対峙する二者の間に昇る朝日。不覚にもちょっと感動しかけてしまいましたよ。うそですけど。


陰険浪人生役のうえだゆうじは水を得た魚状態でこれまた楽しそうである。出たと思ったらすぐどっかいっちゃったネズミババアの真山亜子さん、どっかで聴いた声だなあと思ったら旧名水原リンなのか。なんで改名しはったんやろ?