フェチの理由

●メガネショートに弱いのである。と言ったときに、周囲の野郎どもの八割方がその条件に該当した時の悲しさよ。ええい、てめえらのはショートじゃねえ。ただの伸びた五分刈りだ! その前にドッペルイクス染色体をそろえてから来ーい!(銃夢風表記)


てなことを喚いていたら、以前後輩に「何故あんたはそんなにメガネショートフェチなのか」と訊かれたことがある。フェチに理由も蜂の頭もあるもんかェとは思うが、その時色々と考えて暫定的に回答した。以来、あんまり進歩していない。


(その前に注意点。これはあくまでワタシ個人の心情であり、また正しくワタシの心の反映であるかどうかも定かではない。そして現実の女性とは全く関連が無いこともあわせて申し添えておく。)


まずショートについて。長い髪というのはどうやらワタシにとって「過剰な女性性」であるようだ。短髪=ボーイッシュ、中性的要素。


そしてメガネ。これはインドアの象徴である。知性…というよりは、言語やロジックなどの「体育会的なものの真逆」な要素。


一般的女性からの逸脱と、言語偏重型の意思伝達志向。この二つからわかることは何か。それは「この条件であるならば、ダメ外見で女性経験の少ない自分にでも支配可能であるかもしれない」という幻想である。女性性に対する恐怖と、自分の守備範囲であるインドア志向への執着。故にワタシは、メガネショートなデザインに対して好意を持つのではないだろうか。


繰り返すが、これは現実に女性はそうであるということとは全く関係が無いし、またそういう見解が一般的であるということでもない。あくまでワタシ個人の妄想だと思う。


…と、件の後輩に言うたら「ぶっちゃけ過ぎ」とエライ引かれた。でもね、これでもまだ正しい回答じゃないような気がしているんだ、ワシ。まだ取り繕ってる。しかし正しい洞察が得られた時には、このメガネショートフェチも解消してしまうような予感がある。これ以上は追っかけない方がいいのかも知れない。判らんけどな。