ロック・ユー!

●TVにて初見。地位なし金なしヘボ学生が、金持ち卑怯なアメフトエースと戦って、プロムクィーンをゲットする…ちう、そういう定番話。冒頭にて衛兵が「うぃーぃいる、ろっきゅー」とか歌ってたり、有名人は一瞬で顔が知れ渡ってたり(TVがあるね、この国には)、ほぼ中世である必要性を放棄しているバカ映画。おもろいなあ。


「私を愛してるなら負けて」と言う姫さまにはイマイチ好感情もてませんでしたがね。鎧職人の未亡人の方が好みかも。「テッキー女」ジャンルに弱いからなあ、ワシ。…世が世なら見事なメガネ姐さんですよね、あのひと。


チョーサーのポール・ベタニーは「冒頭フリチン二連発」というツカミで美味しいところをかっさらっていく儲け役。実はワタシが一番感情移入できたのはこの兄ちゃんやなあ。あー、ああいう口八丁芸には憧れる…。山寺宏一がいつもの「ほとんど物真似メソッド」で見事なアテっぷり。上手いや。あと、広橋涼の幼女は妙な華があるなあ。


●追記、ちょっと違和感のあったとこいくつか。TV放映にてカットされたのが理由かもしんないですが。エクター卿でしたっけ、中盤の回想シーンでは大人として結構好意的に描かれてたのに、冒頭で主人公は「別に死んでもそれほどじゃない」みたいな感じだったのが妙に違和感がありまして…。あのあとイジメられてたのか?


「この機会を待ってたんだ」「卿が死ぬ機会をか?」ってギャグもいいんだけど、そのまんま投げっぱなしでは、親父の「機会は自分で掴め」のウケとしてはあまりにもダークな気がしますね…。


あと、終盤近くで主人公が「無策のまま自殺的行為に走る」というシーンがあって、なんか妙に日本的な玉砕精神だなあ、とちょっと不思議でした。なんかかんかリクツ付けるかと思ってたんだけど。